畑岡奈紗 悲願のメジャー初V王手 日本勢5人目快挙へ「松山さんみたいな存在になれるよう頑張りたい」

2023年07月10日 02:30

ゴルフ

畑岡奈紗 悲願のメジャー初V王手 日本勢5人目快挙へ「松山さんみたいな存在になれるよう頑張りたい」
18番、フェアウエーからのショットを放つ畑岡(AP) Photo By AP
 【米女子ゴルフツアー全米女子オープン第3日 ( 2023年7月8日    米カリフォルニア州 ペブルビーチ・ゴルフリンクス=6509ヤード、パー72 )】 日米通算11勝の畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)が悲願のメジャー初タイトルに王手をかけた。6打差5位から6バーディー、ボギーなしで今大会ベストスコアの66をマーク。通算7アンダーに伸ばして単独首位に浮上した。自身メジャー27戦目で初めて首位で最終ラウンドを迎える。21年の笹生優花(22=フリー)に続く、男女合わせて日本勢5人目のメジャー制覇を目指す。1打差2位にはアリセン・コーパス(25=米国)が続いた。
 求め続けた悲願の初タイトルを、はっきりと視界に捉えた。16番パー4で第2打をグリーン奥に外すピンチも、畑岡には経験に裏打ちされた冷静さがあった。「昨日も同じようなアプローチを打った」。58度ウエッジでカップに流し込むチップインバーディーに、力強くガッツポーズ。続く17番で6つ目のバーディーを奪い、メジャーの大舞台でリーダーボードのトップに立った。

 「本当に良い内容でゴルフができていた。この風の中、ボギーフリーでラウンドできたのは大きい」

 パッティングの取り組みの成果が好スコアに表れた。この日のパット数は24で、3日間のパットのスコアに対する貢献度を示す数値は全体1位。昨年から指導を仰ぐ黒宮幹仁コーチ(32)に3週前から同行してもらい、ストロークのリズムを調整してきた。「ストロークがうまくできず、球の転がりが安定していなかった」というグリーン上が好転。「チャンスでうまく動かせた」と振り返る。10番で7メートル、13番で4・5メートルのバーディーパットを決めるなど、ただ一人の60台につなげた。

 米ツアー参戦7年目。「もちろんそれを目標にやっている」と、視線の先には常にメジャー優勝がある。18年全米女子プロ選手権、21年今大会でプレーオフの末に2位と一歩届かなかった。特に2年前に笹生優花に惜敗したこの全米女子オープンは、畑岡が最も勝ちたいと語っていたメジャーでもあった。

 尊敬する松山英樹の21年マスターズでのメジャー初制覇が印象に残っている。「同じ日本人としてうれしかったし勇気をもらった。私も松山さんみたいな存在になれるよう頑張りたい」。優勝すれば米ツアー生涯獲得賞金は約899万7544ドル(約13億円)に達し、宮里藍を超える日本勢史上最高額になる。「プレーオフで勝てなかったけれど、経験は積んできている。自分の今やっていること、サポートしてくれる人たちを信じて思い切ってやるだけ」。満を持して初タイトルをつかみにいく。

 ≪首位でメジャー最終日は初≫畑岡がメジャー最終日を首位で迎えるのは初めて。米女子ツアーの4日間開催では過去3度、首位で最終日を迎えたケースがあり、昨年4月のDIOインプラントLAオープンでは2位に4打差の単独首位から逃げ切りVを飾った。畑岡ら4人が首位で並び最終日を迎えた21年11月のCMEツアー選手権、同じく2人が首位で並んで迎えた19年5月のピュアシルク選手権ではいずれも2位に終わっている。

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