柔道・鈴木桂治監督「金メダリストに仕上げる」恩師・斉藤仁氏の次男・立のパリ五輪代表内定に決意

2023年08月23日 21:40

柔道

柔道・鈴木桂治監督「金メダリストに仕上げる」恩師・斉藤仁氏の次男・立のパリ五輪代表内定に決意
強化委員会後の会見で、パリ五輪代表内定選手を発表する女子日本代表の鈴木桂治監督 Photo By スポニチ
 全日本柔道連盟は23日、オンラインで強化委員会を開き、来年のパリ五輪代表に男子100キロ超級の斉藤立(国士舘大)ら男女計6人の内定を決めた。斉藤は84年ロサンゼルス五輪、88年ソウル五輪で2連覇し、男子日本代表監督や強化委員長を歴任した故・仁さんの次男。日本柔道界では史上初の親子代表となる。
 斉藤は昨年4月の全日本選手権で史上初の親子優勝を果たすと、同10月の世界選手権では初出場ながら銀メダルを獲得。今年5月の世界選手権では7位でメダルを逃したものの、世界ランキング上位者で争われる今月のマスターズ大会で3位となり、同時派遣されて5位に終わった影浦心(日本中央競馬会)との差が明確になったと判断され、監督・コーチ陣から推薦された。

 強化委員会では今年12月に選考会となるグランドスラム(GS)東京大会を残す中での代表決定に慎重な意見も出て、一部の委員は「いま決めるほどの差があるのかなと思う」「(推薦理由に挙げた)一本率という考え方は危険」などと異論を唱えた。結局、代表決定に際しては投票が行われ、賛成16、反対7(有効投票数23)で代表が決まった。

 強化委員会後に会見に臨んだ男子日本代表の鈴木桂治監督は、斉藤について「まだまだ可能性がある選手。荒削りな部分があり、決めが甘い。まだまだ修正する部分はあるが、五輪までの期間を十分に活用し、金メダリストになる選手に仕上げたい」と話した。鈴木監督にとって、国士舘大時代からの恩師である仁さんの忘れ形見が斉藤でもあり、悲願となる男子最重量級の金メダル奪回に向けて、残り1年弱、心血を注いでいく。

おすすめテーマ

2023年08月23日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム