泉谷 踏み切り力強くなり前への推進力に

2023年08月23日 04:43

陸上

泉谷 踏み切り力強くなり前への推進力に
男子110メートル障害で5位入賞の泉谷(AP) Photo By AP
 【陸上 世界選手権第3日   男子110メートル障害 泉谷駿介5位入賞 ( 2023年8月21日    ハンガリー・ブダペスト )】 【金井大旺の目】準決勝は、激しい頭の位置の上下動があった予選から修正してきた。それでもまだ滞空時間が長い印象があったが、踏み切り位置を遠ざけてスピードを乗せるよう意識していた。両足ふくらはぎをつった決勝は2台目をぶつけたが、よく耐えた。
 110メートル障害では、前傾姿勢のスタートから1台目までの間でつりやすい。レースを重ねて大きな動きを支える臀部(でんぶ)、大腿部の筋肉が疲労するとふくらはぎをより多く使ってしまい、小さい筋肉であるためつりやすい。今試合のレース間の短さや暑さによる水分、ミネラル不足によっても起こりうる。

 世界選手権は準決勝からわずか95分後に決勝。日本選手権は2時間半ほどの間隔なので、短時間での調整も難しかった。ただ、来年以降は準決勝を通過点として捉え、精神的、肉体的にも決勝に水準を合わせることができると思う。

 今季の躍進は踏み切りが力強くなり、遠くから踏み切ることで上下動がなくなり、前への推進力に変換できていることが要因。その踏み切りにより硬い海外製のハードルにぶつけても減速しなくなった。メダルを狙えると本人も手応えを感じたと思うのでこの悔しさを生かしてほしい。(日本歯科大・ミズノブランドアンバサダー)

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