高2の夏だった 泉谷 人生の分岐点の言葉は「野菜を食べろ」

2023年08月23日 04:42

陸上

高2の夏だった 泉谷 人生の分岐点の言葉は「野菜を食べろ」
男子110メートル障害決勝で懸命の走りを見せた泉谷(左)(AP) Photo By AP
 【陸上 世界選手権第3日   男子110メートル障害 泉谷駿介5位入賞 ( 2023年8月21日    ハンガリー・ブダペスト )】 【記者フリートーク】泉谷が人生の分岐点に挙げるのが、意外にも神奈川・武相高2年の夏。当時初めての全国舞台だった岡山インターハイの夜だったという。入賞を目指した八種競技で14位。同高の田中徳孝監督(60)は「ずっと泣いていた」と当日を鮮明に覚えている。
 慰労会を兼ねた夜食はファミリーレストラン・ココス。ステーキセットを食べながら半泣きで「先生、どうしたら強くなれますか、勝てますか」と質問攻めだったという。

 田中監督が真っ先に挙げたのが食生活の改善。本人にもその重要性を説き、家族にも協力をお願いした。その夏以降の練習日誌で書かれていた朝食の内容は「高級料亭みたい」(同監督)。ジャンクフードに菓子パン…偏食の平凡選手から一気に躍進したきっかけが「野菜を食べろ」というシンプルな言葉だったことに親近感?を感じてしまう。(陸上担当・大和 弘明)

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