【世界陸上】田中希実 女子5000m日本新記録で決勝進出!「記録は狙っていたが30秒台とは…嬉しい」

2023年08月24日 02:40

陸上

【世界陸上】田中希実 女子5000m日本新記録で決勝進出!「記録は狙っていたが30秒台とは…嬉しい」
ハッサンを追う田中希実(ロイター)
 【陸上・世界選手権第5日 ( 2023年8月19日    ハンガリー・ブダペスト )】 女子5000メートル予選2組で田中希実(23=ニューバランス)が6位に入り、決勝進出を果たした。タイムは14分37秒98で、21年に東京五輪で広中璃梨佳(22=日本郵政グループ)が出した14分52秒84を上回る日本記録を更新した。
 1000メートル付近から2位につけてレースを引っ張った田中。中盤も粘って先頭集団にとどまると、残り1000メートルでも落伍せず、従来の日本記録より約15秒も速いタイムでゴールした。

 日本新記録の走りを見せた田中は「記録は狙っていたが、30秒台のタイムは予測していなかった。嬉しい」と驚きの様子。「(2組1位のオランダの)ハッサン選手が出てくれた時点でタイムが狙えると、前向きにとらえた。世界の背中を見ながら最後まで走れたのはとても良かった」と、世界のトップレベルと互角に渡り合えた走りに納得の表情を浮かべた。

 それでも決勝へ向けて反省も忘れていない。「しんどいところで、スピードが上がったときに、結構簡単に抜かれた。中盤、ちょっとした揺さぶりにも間をあけられてしまった。そこは気持ちの弱さが出てしまった」と田中。26日の決勝へ、メンタルを調整してさらなる高みを目指す。

 現地時間20日の1500メートルでは準決勝敗退。スタートからスローペースの中で中団に位置したが、ラスト1周で一気にペースが上がる中、何もさせてもらえなかった。

 今季は試行錯誤を重ねてここまで来た。それでも「自分が支配しているレースの中でやっていた井の中のかわずのレースだった」と猛省。「自分がしたいことを出させてもらえなかった。世界の壁を感じた。もう1段階、力をつけたい」と話した。

 1500メートル後に「結果で応えられなかったのが悔しい。まだ5000メートルが残っているだけでも救い。頑張りたい」と気持ちを切り替え、会心の走りにつなげた。

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