【ラグビーW杯】黄金バックロー3人トライ競演 リーチ「全員、6、7、8番で良かった」

2023年09月30日 04:42

ラグビー

【ラグビーW杯】黄金バックロー3人トライ競演 リーチ「全員、6、7、8番で良かった」
<日本・サモア>前半、リーチがトライを決める(撮影・篠原 岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組   日本28―22サモア ( 2023年9月28日    トゥールーズ )】 “黄金トリオ”が輝きを放った。ともにフランカーのリーチとラブスカフニ、No・8姫野主将それぞれがインゴールへ。W杯では日本初となるバックロー(FW第3列)の3人がそろい踏みでトライを奪った。代表の主将経験者3人が文字通り大黒柱として存在感を示し、過去2大会で主将だったリーチは「バックロー全員、6、7、8番で良かった」と誇らしげに語った。
 まずは“ラピース”の愛称を持つ7番ラブスカフニがチームに勢いをもたらした。前半13分、敵陣左ゴール手前でSH斎藤からパスをもらうと、左手一本でインゴールへ押し込んだ。タックル成功回数では両チームを通じ最多の18回をマーク。前回19年大会のサモア戦でゲーム主将、21年の代表活動ではチーム主将を務めた男は「生き残りを懸けた試合。勢いをつけることができて良かった」と笑顔を見せた。

 同32分には6番リーチが敵陣左深くでパスを受け、インゴール左隅に飛び込み、今大会2トライ目を奪った。7月のサモア戦ではタックルした位置が相手の肩より高い危険なプレーと判定され、レッドカードで退場。この日は低く鋭くぶつかり、タックル成功回数はラブスカフニに次ぐ17回を記録したが「数は多かったけど、質は良くなかった。質を高めたい」と貪欲に精度を求めた。前半終了間際には、イエローカードで一時退場したフッカー堀江に代わり、ラインアウトのスロー役を担当。相手選手に捕られて「ハーフタイムにジェイミー(ジョセフHC)に結構怒られた」と苦笑いしたが、14人での戦いを体を張ってカバーした。

 リーチは主将時代に君が代や日本の文化を大切にし、外国出身選手にも浸透させ一体感を構築。今でもその魂は受け継がれており、姫野主将が先頭に立って君が代の歌詞の意味や重要性を説いて今大会に臨んだ。新旧3人のリーダーが、チームをけん引している。

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