【バレー五輪予選】接戦制し白星開幕の日本・石川「いいところはあまりなかった」「切り替えて」

2023年09月30日 22:04

バレーボール

【バレー五輪予選】接戦制し白星開幕の日本・石川「いいところはあまりなかった」「切り替えて」
<日本・フィンランド>第2セット、得点が決まり喜ぶ石川(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【バレーボール・パリ五輪予選男子東京大会兼W杯第1日   日本3―2フィンランド ( 2023年9月30日    東京・国立代々木競技場 )】 開幕し、世界ランク5位の日本は同28位のフィンランドを3―2のフルセットで白星発進した。第1セットを25―17で先取し、第2セットも25―15で圧倒。第3セットは機材トラブルでの中断という珍しいアクシデントがあった中、25―27で接戦を落とした。第4セットも19―25で落とす苦しい展開。ファイナルセットを何とか15―12で奪い、薄氷の開幕戦白星となった。
 しびれる接戦を制した石川祐希(27=ミラノ)は「(試合を通して)いいところはあまりなかった。試合の入りは良かったが、少しミスが多かった」と試合を振り返り反省の言葉を口にした。しかし「出だしとしては勝ったので良かったと思います。僕個人的にももっともっとパフォーマンスを上げていかなければいけないと思うので、明日以降切り替えて臨みたいと思います」と、まだまだ続くパリ五輪切符獲得への戦い、その先の頂点への挑戦に向けて前を見据えた。

 第1セットはエース兼主将・石川祐希(ミラノ)のスパイクでスタート。先行する展開ながら13―12と詰め寄られた場面では高橋藍(日体大)のブロックや石川の2連続サービスエースなどで4連続得点。一気に突き放し、最後は途中出場の宮浦健人(パリ・バレー)の2連続得点で先取に成功した。

 第2セットは多彩な攻撃で圧倒。序盤から高橋藍の技ありの背面ショットが飛び出すなどリードを奪った。高橋藍のフェイクショットから西田有志(パナソニック)がスパイクを決めるなど攻撃の引き出しの多さが際立つ。終盤には、西田が強烈な2連続サービスエースをマーク。危なげなく連取した。

 しかし、流れが変わる。第3セットは14―16の場面で会場に設置されていたカメラをぶらさげるワイヤーにトラブルが発生し試合が一時中断。復旧後も接戦が続き、一度はマッチポイントを奪ったものの25―27で落とした。

 流れを失った第4セットは、終始リードを奪われる展開。結局19―25で落とした。苦しい展開の中、底力を見せた日本が12―12から最後は3連続ポイントでフィンランドの執念を振り切り勝利をつかんだ。

 ▽パリ五輪への道 出場枠は開催国フランスを含む12。五輪予選は世界ランク上位24カ国(フランスを除く)が参加し、8カ国ずつ3組に分かれて1回戦総当たり戦を行い、各組上位2カ国が出場権を獲得する。残る5枠は来年のネーションズリーグ1次リーグ終了時(6月24日)の世界ランクで決まる。優先されるのは五輪予選で出場枠を獲得できなかった大陸の最上位国。余った枠は出場権を得ていない上位国に与えられる。

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