アメフト関大 「遅れてきた男」RB阪下の3TDで開幕3連勝 これがエースのラン!

2023年09月30日 16:27

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アメフト関大 「遅れてきた男」RB阪下の3TDで開幕3連勝 これがエースのラン!
<近大・関大>TFPを狙う関大RB阪下(5)(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   関大42ー10近大 ( 2023年9月30日    王子スタジアム )】 背番号「5」がボールをキャリーすると、関大オフェンスが一気に活気づく。7ー3と試合の主導権を握りつつあった第2Q最初のシリーズ。敵陣6ヤードからRB阪下航哉(3年)が密集を抜け出した。5分28秒のTDランでリズムをつかむと、もう相手ディフェンスに止める術はない。11分23秒には、55ヤードのパントリターンTD。第3Qにも自身3本目を決め、振り返る表情にも達成感があった。
 「(TDは)OLが(スペースを)空けてくれたおかげです。開幕から調子がいいので、それを試合で出せて良かった」

 オフェンスの地上戦だけでなく、パントリターン、短い距離のキックなど、あらゆる局面で頼りにされる万能型プレーヤー。今では押しも押されもしない中心選手も、入部は1年生の12月と遅かった。関大一高ではQB須田啓太(3年)らと一緒にプレーしていたものの、「普通の」大学生活を楽しむために、入学直後は競技を離れ、アルバイトなどに勤しんだ。転機は2年前にスタンドで観戦した立命大戦。1点差で敗れ、悔し涙を流す須田の姿を見て、「オレは一体、何をやってるんだろうって」と自問自答。復帰の決意を固めた。

 「本当に帰ってきてくれて良かった。ステップは天性のものがあるし、スピードもある。すごく才能があるし、泥臭いプレーができるようになったら、絶対にエースになれるランナーですよ」

 阪下にラブコールを送り続けた須田は、同学年の「相棒」をこう評した。「打倒・関学大」と14年ぶりの甲子園ボウル出場を目標に掲げたシーズン。学生日本一の勲章を手にするまで、阪下がフィールドを駆け回る。

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