住吉りをん フィギュア女子初4回転トーループ SP5位からフリー1位で巻き返した3位

2023年11月05日 04:22

フィギュアスケート

住吉りをん フィギュア女子初4回転トーループ SP5位からフリー1位で巻き返した3位
演技する住吉(ロイター)
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス大会最終日が4日、フランス・アンジェで行われ、女子フリーで、住吉りをん(20=オリエンタルバイオ・明大)が国際スケート連盟(ISU)公認大会で日本女子初の4回転トーループ成功を果たした。トップの136・04点をマークし、ショートプログラム(SP)5位から巻き返し、自己ベストの合計197・76点で3位に入った。3日の男子SPでは、左足首故障から2季ぶりにGP復帰の鍵山優真(20=オリエンタルバイオ・中京大)は97・91点で3位につけた。
 鋭い回転から、力強く着氷した。住吉は2本目のジャンプで4回転トーループを成功。出来栄え評価(GOE)で1・76点を引き出し、3位表彰台への突破口となった。フリーも合計点も自己ベストをマーク。昨季から挑戦し続けてきた大技が初めて決まり「やっと、という感じ。これまで頑張ってきたことが実を結んで良かった」と喜びを口にした。
 鍵山優真らを参考に助走のカーブを直線的に変更し、楽に跳べるようになった。今季から本格的にメンタルトレーナーの指導も受け「今までより強い気持ちで跳び上がれたことが、いい着氷につながった」とうなずいた。

 目立った活躍がなかったジュニア時代から、潜在能力の高さは関係者が認めていた。歴史の扉をこじ開けた20歳の大器はさらなる高みを目指す。

 ◇住吉 りをん(すみよし・りをん)2003年(平15)8月15日生まれ、東京都出身の20歳。4歳でスケートを始め、16年にノービスAで全日本優勝。21年全日本ジュニア選手権で準優勝。22~23年シーズンからシニアに転向し、昨季GPシリーズはフランス大会、NHK杯とも3位。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指し、4回転トーループを習得。1メートル56。趣味は料理、パン作り。

 ▽日本女子の4回転ジャンプ 02年ジュニアGPファイナルの安藤美姫がサルコーで世界初成功。トーループはジュニアの島田麻央(木下アカデミー)が21年3月の京都府選手権で日本勢として実戦で初めて決めたが、国際スケート連盟(ISU)公認大会では住吉が初めての成功者。

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