日大 2時間45分会見も中身は…アメフト部存廃は継続審議、組織改革案も具体性欠く 堂々巡りに苦笑いも

2023年12月04日 18:46

アメフト

日大 2時間45分会見も中身は…アメフト部存廃は継続審議、組織改革案も具体性欠く 堂々巡りに苦笑いも
会見を行う林真理子・日本大学理事長 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らが4日午後4時から都内で記者会見を行った。今年8月8日以来、118日ぶりとなった同理事長が出席した会見は、予定の2時間を超え2時間45分に及んだ。
 8月以降、違法薬物事件で3人の部員が逮捕され、さらに別の部員が書類送検された。冒頭、林理事長は「本学アメリカンフットボール部員が違法薬物を巡って逮捕、起訴されたこと、また、大学としての一連の対応の混乱によって本学学生、生徒、保護者、卒業生の方々をはじめ関係者の皆様型に大変なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを、あらためて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 同大学内の競技スポーツ運営委員会は11月28日にアメフト部廃部の方針を決定。1日の理事会では廃部についての結論は出ず、継続審議になったと明らかにしていた。

 この日の会見はアメフト部の存廃について注目が集まっていたが、林理事長は「理事会で継続審議していくことになる」とし、アメフト部に対する自身の見解についても「継続審議中なので私の考えはご容赦いただきたい」と話すにとどめた。

 改革案として表明したのは、アメフト部など34の部を管轄する「競技スポーツ部」を廃止し、「競技スポーツセンター」を新設。競技部に対する大学の関わり方を見直し、寮生活の監督体制の強化を図るとした。

 報道陣から「何が変わるのか」と問われた林理事長は「本部がきちんと管理、経営して私どもの下に置くということ。目が十分に行き届くと考えている」としたが、具体性には乏しかった。

 質疑応答では、フリーランスの男性記者による「ダラダラ質問」にネットで批判も。記者は自論を述べて質問に到達するまでに6分以上を要した上に、その後も堂々巡りの展開になって林理事長が苦笑いを浮かべる場面もあった。

 日大アメフト部は18年に「悪質タックル」が社会問題化。違法薬物事件の影響で、関東大学リーグ1部上位の今季の全試合で出場停止となり、来季は1部下位への降格が決まっていた。

 薬物事件を受け、林理事長は減俸50%(6カ月)、酒井健夫学長は来年3月末で辞任、沢田康広副学長は今月末で辞任の処分となっている。

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