日大・沢田副学長 なぜすぐ辞めなかった?「異常な発想をされる方かも…」第三者委議長も大困惑

2023年12月04日 18:31

アメフト

日大・沢田副学長 なぜすぐ辞めなかった?「異常な発想をされる方かも…」第三者委議長も大困惑
会見を行う(左から)久保利英明・第三者委員会答申検討会議議長、林真理子・日本大学理事長、益子俊志・競技部の薬物事件に関する調査及び再発防止策検討委員会委員長 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らが4日午後4時から都内で記者会見を行った。同理事長がこの問題について会見を開くのは今年8月8日以来、118日ぶりとなった。
 会見では文科省提出の報告書に基づき、第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長が「日大信用失墜の最大の要因」について言及。沢田副学長について「缶を独断で12日間、保管した沢田副学長は、一時保管とはいえ、12日間という期間は証拠の隠蔽を疑われるほど長かった。忠実義務違反になり得る。役員規定にも反している」と説明。また8月の会見で「保管について強引に正当化しようとしたことなどの行為は、本法人の社会的信用を著しく失墜させた最大の原因であり、沢田副学長の責任は極めて重大である」「沢田副学長は情報を独占し違法薬物に関する部員が複数いるという情報を提供しなかった。これらの複数の不適切行為を鑑みれば、日本大学の信用と名誉が傷つけられる原因は沢田副学長にあり、責任は極めて重い」と糾弾した。

 沢田副学長は11月22日の同大学の臨時理事会で即時辞任を勧告されたが、副学長自身の申し出により、12月末での辞任という処分となった。また、沢田副学長は辞任を強要されるなどのパワハラを受けたとして林真理子理事長に1000万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴している。

 久保利議長は、沢田副学長について「一般論として申し上げると、これだけ第三者委員会で厳しく批判されて、辞任勧告まで受けている人が12月末までっていうかな。どうしてそういう発想になって、理事長を訴えたり私はよく分からない」とした上で、「どうして11月末に辞めないのかな。どうして後ひと月を過ごす、ここがよく僕にも理解できない。12日間もブツを持っていたことも含めて、ちょっと異常な発想をされる方かもしれないな、と頭の片隅には入れている。やや心外というか違和感が残る辞め方と思っている」と厳しく批判した。

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