日大・林真理子理事長 アメフト部廃部方針、即決ではなく継続審議のワケ「本気で取り組んでいきたい」

2023年12月04日 17:39

アメフト

日大・林真理子理事長 アメフト部廃部方針、即決ではなく継続審議のワケ「本気で取り組んでいきたい」
会見場に入る林真理子・日本大学理事長 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らが4日午後4時から都内で記者会見を行った。同理事長がこの問題について会見を開くのは今年8月8日以来、118日ぶりとなった。
 薬物事件を受け、林理事長は減俸50%(6カ月)、酒井健夫学長は来年3月末で辞任、沢田康広副学長は今月末で辞任の処分となっている。

 改めて自身の処分や辞任の意思について問われた林理事長は「第三者委員会の報告に基づいて理事会で審議されたことで、公正な判断だと考えている」と辞任の考えはないとした。

 アメフト部の廃部については「今後は理事会で継続審議していくことになる」と話すにとどめ、「競技スポーツ部を廃止した上で、日本大学競技スポーツセンターを新設することを検討し、競技部に対する大学の関わり方を見直す」とし、寮生活の監督体制の強化を図るとした。改めて廃部についての林理事長の意見を問われると「私の考えはご容赦を」と明言を避けた。また、理事長就任後の改革については「組織が脆弱だったと痛感している。(改革が)滞っているのは事実」と語った。

 審議の継続となったことについて、理事会で廃部について反対意見が出たからかと聞かれ、林理事長は「会議体の内容については申し上げられないが、『もっと審議を尽くしたい』ということで。いろいろご意見が出たということです」と述べた。

 一方で、廃部即決ではなく、継続審議としたことで「本質的な対策をしていくと覚悟したのか」と聞かれ、「私も、今回日大を本当に変える大きな柱は競技スポーツということを考えている。益子先生から熱い思いを聞かせていただき、日大の学生スポーツを変えれば、日本の学生スポーツを変えると信じている。日本大学の問題に本気で取り組んでいきたいと考えている」と述べた。

 廃部を回避し、同好会などに“格下げ”しても、スポーツ推薦なし、予算減、さらに「悪しきOB」の排除を目指す一方で、協力を仰がなければならない状態になるなど抜本改革は簡単にはいかないと見られる。林理事長は「本部が全面バックアップすると申し上げている。これだけの人が欲しいとか、本部に部屋を作ってくれとかご要望があれば応じたいと思っております」と述べた。

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