日大165分ロング会見 林真理子理事長の「貴重なご意見として承っております」連発終了で騒然

2023年12月04日 19:05

アメフト

日大165分ロング会見 林真理子理事長の「貴重なご意見として承っております」連発終了で騒然
会見中、時にうっすらと笑みを浮かべる場面もあった林真理子・日本大学理事長 (撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らが4日午後4時から都内で記者会見を行った。今年8月8日以来、118日ぶりとなった同理事長が出席した会見は、予定の2時間を超え2時間45分に及んだ。
 予定時間を大幅に超えて行われた2度目の会見。最後の質問者が「大麻の所持や使用は大変な問題だと思うが、もしもアメフト部が廃部になって林理事長が(大学に今のまま)残るようなことがあれば、普通の感覚としてはおかしいと思うのですが、どうお考えですか」と問いかけると「貴重なご意見として承っております」と頷いた後に再び「貴重なご意見として承っております」と発言。その態度に、質問者が再び言葉を発しようとすると「貴重なご意見として承っております」と遮るように同じ言葉を口にした。

 会見場が少しざわめく中、質問者が「そのような態度がこの問題を大きくしていると思わないんですか」と憤ると「ちょっと質問の趣旨がよく分かりかねますので。あの申し訳ございませんが…」と司会の方を向いて会見を締めるよう促すジェスチャーを見せた。それでも発言を続け「隠蔽に加担していたのでは」と投げかけた質問者に、少し笑みを浮かべながら「貴重なご意見をありがとうございます。先ほどから私も弁護士含めお答えしていると思っておりますので、それ以上のことはお答えできません」と言って会見が終了した。

 8月以降、違法薬物事件で3人の部員が逮捕され、さらに別の部員が書類送検された。冒頭、林理事長は「本学アメリカンフットボール部員が違法薬物を巡って逮捕、起訴されたこと、また、大学としての一連の対応の混乱によって本学学生、生徒、保護者、卒業生の方々をはじめ関係者の皆様型に大変なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを、あらためて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。同大学内の競技スポーツ運営委員会は11月28日にアメフト部廃部の方針を決定。1日の理事会では廃部についての結論は出ず、継続審議になったと明らかにしていた。

 この日の会見は報道陣45社、149人が集結。アメフト部の存廃について注目が集まっていたが、林理事長は「理事会で継続審議していくことになる」とし、アメフト部に対する自身の見解についても「継続審議中なので私の考えはご容赦いただきたい」と話すにとどめた。改革案として表明したのは、アメフト部など34の部を管轄する「競技スポーツ部」を廃止し、「競技スポーツセンター」を新設。競技部に対する大学の関わり方を見直し、寮生活の監督体制の強化を図るとした。

 報道陣から「何が変わるのか」と問われた林理事長は「本部がきちんと管理、経営して私どもの下に置くということ。目が十分に行き届くと考えている」としたが、具体性には乏しかった。

 薬物事件を受け、林理事長は減俸50%(6カ月)、酒井健夫学長は来年3月末で辞任、沢田康広副学長は今月末で辞任の処分となっている。

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