【高校ラグビー】相手パワーに屈した静岡聖光、高校日本代表候補の小野沢は慶大進学でリベンジ誓う

2023年12月30日 10:42

ラグビー

【高校ラグビー】相手パワーに屈した静岡聖光、高校日本代表候補の小野沢は慶大進学でリベンジ誓う
<静岡聖光学院・目黒学院>前半、目黒学院の厳しいディフェンスに突破を阻まれる静岡聖光学院・小野沢(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会2回戦   静岡聖光5-55目黒学院 ( 2023年12月30日    花園ラグビー場 )】 チームが目指す「スーパーアタッキングラグビー」も不発に終わった。松山吾朗監督が「本当に素晴らしい選手。複数人数で止めるしかない」と対策を練っていた目黒学院のトンガ留学生ロケティの想像以上の破壊力に、静岡聖光は受け身に回った。ロケティをマークしても吹き飛ばされ、空いたスペースを目黒学院にしっかり攻められた。6度目の花園2回戦挑戦も再び壁にはね返された。プロップ池末孝亮、WTB遠矢悟の1年生起用も実らなかった。
 1回戦の秋田工戦で4トライを決めた高校日本代表候補のFB小野沢謙真(3年)を中心に、バックスはもちろんFWも積極的に前に出ようとしたが、敵陣でアタックを仕掛ける時間を作ることができない。「ゲームの入り方を大事にしたい。自分にとってのベストゲームを目指す」と語った小野沢は後半21分に自らの必死のゲインからNO・8斎藤凜太郎(2年)のトライにつなげ、1トライを返すのが精一杯だった。

 小野沢の父は日本代表キャップ数歴代3位の81を誇る宏時氏(45)。主にWTBとして旧トップリーグのサントリー(現東京サントリーサンゴリアス=東京SG)などで活躍。W杯でも2003、07、11年と3大会連続でトライを奪った日本を代表する名バックス。この日もスタンドから声援を送った父とともに花園で年越しを迎える夢は散った。慶大でラグビーを続ける予定の小野沢はこの悔しさを次のステージにぶつけることを誓っていた。

 ▼FB小野沢謙真 自分が止められて流れを悪くしてしまった。相手を抜ききった後のトライが大切だと痛感した。コンタクトではなくスピードと間合いで勝負できる場面はあったので、練習してきた成果を出せた。今後カテゴリーが上がる中では、ラン以外のプレーも高いレベルでできないといけない。後輩たちには強みを持った上で自分たちのプレーができるチームになってほしい。

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