【高校ラグビー】名護 接戦制して、沖縄県勢10大会ぶりの3回戦進出 FB宮里「一気にギアを上げた」

2023年12月30日 18:41

ラグビー

【高校ラグビー】名護 接戦制して、沖縄県勢10大会ぶりの3回戦進出 FB宮里「一気にギアを上げた」
<名護・城東>勝利を喜ぶ名護フィフティーン(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校ラグビー2回戦   名護38―21城東 ( 2023年12月30日    花園ラグビー場 )】 名護は、高校日本代表候補のFB宮里快一(かいいち)が3トライを挙げる活躍を見せ、沖縄県勢としては93回大会(2013年―14年)の同校以来、10大会ぶりの3回戦へ進出した。
 3本目のトライが白熱の攻防に決着をつけた。28―21で迎えた後半17分。センターライン付近で得たスクラムから攻撃でライン参加し、SO知念和夢(わむ)から飛ばしパスをもらって前が開けた。

 「チームメートがハードワークし続けて、キツイ中で体を張ったからこそ得たチャンスだった。無駄にしないように走った。勝負できる感覚があったから一気にギアを上げた」

 外側への進路に乗って加速してディフェンスラインを突破し、内側に切れ込んだ。計5人をかわしながら、中央のゴールポスト下へ。「スピードを上げてトライを取り切れた」と胸を張った。

 前半16分までの3トライで21―0の優位に立ちながら、後半1分までに3連続で返されて同点。後半4分に再び勝ち越した後も一進一退の展開だった。前半1分の自らの先制トライから始まった一戦。ハットトリック達成で勝利を決定づけた。

 「掲げていたベスト16の目標を達成できた。次はシード校の東福岡。チャレンジャーの気持ちを忘れず、正面から勝負していきたい。東福岡は日本一を目指しているチーム。どこまで通用するか。知る機会が得られるチャンスだと思う」

 兄・侑樹(26、名護商工―早大)はリーグワン相模原ダイナボアーズのフッカー。父もラグビー選手という環境で育った。身長1メートル83、体重86キロの堂々の体格を誇り、50メートル6・0秒の走力に加え、左利きのキック力も強い。「沖縄県内でもラグビー人口が減少している。自分たちが全国で活躍している姿を見せたい」。南国からの挑戦。年をまたいで過ごす花園での時間をかみしめていた。

 ▼名護・田仲祐矢監督(3回戦進出は)10年ぶり。県勢にとっても、高校にとっても、明るいニュースを届けられた。次の目標に切り替える。ビッグチャレンジになるけど、東福岡に勝てるように頑張りたい。

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