青学大・佐藤一世 上り調子の「駅伝男」 4年間の思いぶつける

2023年12月30日 05:00

駅伝

青学大・佐藤一世 上り調子の「駅伝男」 4年間の思いぶつける
青学大・佐藤が集大成の走りを見せる
 【第100回箱根の主役(4) 】 このままでは駅伝男の名が廃る。2大会ぶりの優勝を狙う青学大の佐藤一世(4年)は千葉・八千代松陰高3年時の19年全国高校駅伝の1区で日本人歴代最高記録をマーク。大学駅伝デビューとなった1年時の全日本大学駅伝の5区で区間新記録で区間賞を獲得した。その後も3大駅伝で安定した成績を残し、原晋監督(56)から「駅伝男」と称される。だが、今季は出雲駅伝で3区区間4位、全日本では3区区間8位に低迷した。
 本来の力を発揮できずにいたが、1万メートルで争う11月のMARCH対抗戦を、自己ベストを10秒以上縮める28分11秒で制覇。4年間の集大成となる箱根に向けて調子を上げており「自分は駅伝が好き。その駅伝で結果を残したい。往路ならどこでも走れる準備はしている」と力を込める。原監督は黒田朝日(2年)、太田蒼生(3年)とともにチームの3本柱に指名し「ここに来て調子上げてきてくれた。箱根には間に合う」と信頼を寄せる。

 登録メンバー16人から志貴勇斗主将(4年)が落選。佐藤は4年間、苦楽をともにしてきた同期の思いも背負う。来春のSGホールディングス入社が内定。絶対王者・駒大の2年連続3冠阻止へ「青学は箱根での強さがあると自分たちが一番感じている。全員が120%の力を出せば駒大に勝てる。4年間の思いを全てぶつけたい」と闘志を燃やす。泣いても笑っても、最後の箱根路。駅伝男たるゆえんを見せる。

 ◆佐藤 一世(さとう・いっせい)2001年(平13)7月21日生まれ、千葉県松戸市出身の22歳。千葉・八千代松陰高3年時の19年全国高校駅伝の1区で日本人歴代最高記録をマーク。青学大では1年時から主力として活躍し、全日本大学駅伝では5区で2度区間賞を獲得した。昨年の箱根は7区区間7位。自己ベストは5000メートル13分36秒43、1万メートル28分11秒00、ハーフ1時間3分5秒。総合文化政策学部所属。身長1メートル64。

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