【高校ラグビー】「アレ」に続けず…岡田監督の母校・関大北陽が花園初出場初勝利逃す

2023年12月30日 11:52

ラグビー

【高校ラグビー】「アレ」に続けず…岡田監督の母校・関大北陽が花園初出場初勝利逃す
<天理・関大北陽> 前半、関大北陽は鷹尾が先制トライを決めたが…(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会2回戦   関大北陽15-27天理  ( 2023年12月30日    花園ラグビー場 )】 38年ぶりの日本一を果たした阪神・岡田彰布監督の母校でもある関大北陽が創部11年目で花園初出場を果たしたが、名門・天理に逆転を許し、悲願の花園初勝利を逃した。
 前半14分、相手ミスで得た敵陣22メートルライン付近のスクラムのチャンスで得点への集中力を発揮した。スクラムサイドを突いて、左展開。途中にサインプレーもまじえ、天理ディフェンスを揺さぶり、最後はWTB鷹尾享(3年)がインゴールに飛び込み、先制トライを決めた。だが、天理の名門らしい試合運びのうまさ、堅いディフェンスの前に逆転を許し、前半は5―8で折り返した。

 チームを束ねる梶村真也監督(42)は東海大仰星(現東海大大阪仰星)の出身。1999年度の花園大会はNo・8として仰星の初優勝に貢献した。主将を務めた東海大を経てヤマハ発動機(現リーグワン静岡)で7年間プレー。花園独得の雰囲気を熟知した指揮官が卓越した技術と情熱で部の力を引き上げ、初の聖地を実現した。

 「1回戦の天理戦も全員で試合を見て、しっかり準備ができた」と梶村監督が語った通り、全員で天理の堅いディフェンスを崩すことを狙ったが、ミスや反則をしっかり自分たちのチャンスに変えていく天理の試合運びのうまさに屈した形。後半8分にもこの日2本目のトライを奪った鷹尾のプレーも勝利を呼び込めなかった。

 同校の先輩・岡田彰布監督率いる阪神が「アレ」をスローガンに日本一に輝いた。「勝って、アメちゃん(パインアメ)をもらえるように頑張ります」と梶村監督も快挙に続くことを期待していたが、初勝利を届けることはできなかった。それでも一歩も引かなかった母校の戦いは岡田監督にも届いたに違いない。

 ▼梶村真也監督 生徒たちは一生懸命、最後までやってくれたので、そこは凄く誇りに思います。準備の部分から、初めての花園ということでいろんな気持ちを持ったと思うけど、それも乗り越えて楽しもうと。3年生が信念を持ってやり続けて、昨年よりも一歩超えてくれたので。下級生のものたちと一緒に、またもう一つ乗り越えたい。

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