桃田背中痛押して連覇 五輪に意欲「パリ五輪に凄く出たい」バドミントン全日本総合選手権

2023年12月30日 17:04

バドミントン

桃田背中痛押して連覇 五輪に意欲「パリ五輪に凄く出たい」バドミントン全日本総合選手権
<バドミントン男子シングルス決勝>優勝してガッツポーズする桃田 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【バドミントン全日本総合選手権最終日 ( 2023年12月30日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )】 男子シングルス決勝が行われ、桃田賢斗(29=NTT東日本)が渡辺航貴(24=BIPROGY)を2―1(21―12、17―21、21―11)で下し、2年連続6回目の優勝を飾った。
 ゲームカウント1―1で迎えた第3ゲームは50回以上のロングラリーが何度もある粘り合いとなった。桃田は前後左右にショットを散らし、我慢しきれなくなった渡辺のミスを誘った。

 王者は「第2ゲームは大事にしすぎて苦しい展開になったのは反省点。ファイナルゲームは気持ちの強い方が勝つと思ったので1球でも多く相手のコートに替えそうと強い気持ちでプレーした」と誇らしげに話した。

 大会直前に背中痛を発症した。治療で改善したため出場に踏み切ったが、2回戦で痛みが再発した。「スマッシュを思い切り打てなくなった」。無理に打ち込まず正確なショットをつないで相手を追い込むスローペースな戦い方に転換した。「大事にしぶとくできたんじゃないかと思う」とうなずいた。

 奈良岡功大との準決勝は新旧エース対決と注目されたが、奈良岡がコンディション不良で棄権して実現しなかった。落胆もあったが「“できないのか”という部分もあったが、引きずることはなかった」とすぐに決勝に気持ちを切り替えた。

 今年は腰痛に苦しんだ時期もあった。しかし11月の韓国マスターズで2年ぶりのワールドツアー優勝。「日本のエースを決める大会だと認識している。この大会に懸ける思いは強い」と重視する全日本総合選手権で連覇を達成。尻上がりに調子を上げてきた。

 世界ランク38位で日本勢6番手。パリ五輪代表争いでは厳しい立場にあるが「正直五輪レースでは厳しい部分もあるけど、パリ五輪には凄く出たい気持ちもある」と大舞台への意欲を口にした。

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