入江陵介 パリ切符逃すも「やり切りました」さわやかな表情 5大会連続&日本競泳史上最年長出場の夢散る
2024年03月22日 20:24
水泳
囲み取材では「やれることはやった。最後はかみ締めて泳いだ。今すぐに何か明言できることはない。最後は自分をほめてあげたい。ずっと競泳に生きてきた。パリを決められなかったのは残念。今はゆっくり休んで、自分の口で何かを伝えるのはまだ早い。初の五輪代表が多く、世代交代を感じる」とさわやかに語り、さらに「代表は家族のような場所。入れなくて悔しいが、寂しい気持ちの方が強い。やり残したことはない。やりすぎた感じです」と加えた。
五輪が決定した竹原は「調子のむらが激しかったが、コーチの方々に支えられてここまできたので感謝したい。予選から五輪を見据えていこうと決めていた。陵介さんと一緒に代表に入りたかった。声を掛けられて泣きそうになったが、陵介さんの分まで引っ張っていきたい」と話した。
入江は08年北京五輪から東京五輪まで4大会連続で五輪に出場。北島康介氏、松田丈志氏に並ぶ日本競泳界最多タイの出場回数で、パリ五輪に出場すれば単独トップ、さらに35歳で迎えるパリ大会は競泳陣では史上最年長での出場となるはずだった。
19日の100メートル背泳ぎで派遣標準記録を突破できず2位となり代表権を逃した。1位になれなかったことで、メドレーリレーでの代表入りも絶望的。パリ切符獲得の最後のチャンスとなるこのレースを「集大成」と位置づけていたが、残念な結果となった。
200メートル背泳ぎは12年ロンドン五輪で銀メダルを獲得した思い入れの強い種目。持ち味の大きな泳ぎを生かせる得意種目だが、過去のレース後に嘔吐(おうと)するなど心身ともに負担が大きく東京五輪後は距離を置いていた。
一時は16年リオ五輪後に一線を退く考えもあったが、13年のIOC総会で開催が決まった東京五輪の招致活動に関わり、自国開催の大舞台を目指すことを決断。東京五輪後も悩んだが「心の中にまだ足りないものがある」と競技を続行した。若手が伸びてこない背泳ぎで次世代に何を残せるのか。自問自答して試行錯誤する日々だった。
▽競泳パリ五輪への道 個人種目は、今大会の決勝で日本水連の定める派遣標準記録を突破して2位以内に入れば五輪代表に内定する。派遣標準記録は17~23年に開催された五輪、世界選手権の準決勝10位(準決勝のない種目は予選10位)の記録のうち最高記録を採用。昨夏の世界選手権の優勝者にも五輪出場権を付与する方針だったが、日本は金メダルなしに終わり内定者は出なかった。
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