豊昇龍「負けちゃいけない」 大関の意地見せた!尊富士の連勝街道止め、3敗で優勝争い生き残り

2024年03月22日 04:30

相撲

豊昇龍「負けちゃいけない」 大関の意地見せた!尊富士の連勝街道止め、3敗で優勝争い生き残り
<大相撲12日目>尊富士を小手投げに破る豊昇龍(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所12日目   ○豊昇龍(小手投げ)尊富士● ( 2024年3月21日    エディオンアリーナ大阪 )】 大関・豊昇龍が新入幕・尊富士の快進撃を止めた。小手投げで破って初黒星をつけるとともに、3敗を守って2差とした。きょう13日目は同じく3敗の平幕・豪ノ山との対戦が決まり、13日目の優勝決定はなくなった。尊富士は1場所15日制が定着した49年夏場所以降、60年初場所の大鵬と並んでいた新入幕初日からの連勝記録は11で止まった。新大関・琴ノ若は、2敗の大の里を小手投げで下し、3敗を守った。
 土俵下まで投げ飛ばした豊昇龍は深く息を継いだ。投げ飛ばされた尊富士は苦笑いを浮かべた。99年度生まれの同学年による初対決は、大関の技とスピードに軍配が上がった。

 「ここで星を落としちゃいけない、絶対に。同学年だし、負けちゃいけないと思った」。叔父の元横綱・朝青龍を連想させる勝ち気が取組後、風呂上がりの支度部屋であふれ出た。

 立ち合いで左を差せなかった。尊富士の踏み込みに弓なりになったが瞬時に相手左腕を抱え込んだ。そこから間髪入れずに右からの小手投げ。まわしには、一本として指がかからなかったが、この切れ味。尊富士を抵抗の余地なく放り投げた。

 豊昇龍が日体大柏、尊富士が鳥取城北から出場した高校3年の国体。17年10月7日、予定された両者の初対戦は尊富士の直前の負傷で実現しなかった。あれから2357日。取組が決まった前日、「よ~し、待ってたぜ」。大関が示した意気込みを土俵上で表現した。「気合が入った。これから何度も対戦はあると思う」。60年初場所、大鵬の新入幕初日からの連勝を11で止めたのは当時小結の柏戸だった。後に「柏鵬」と並び称される好敵手。4大関中、最年少の24歳は同い年の実力を認め、長い戦いを見据えた。

 唯一の全勝に土をつけたことで2差へ縮めた。昨年名古屋場所での大関昇進後、最高成績が10勝と影が薄かったが、昇進後初優勝のともしびが見えてきた。きょう13日目、豪ノ山との3敗対決へ「落とさないようにやります」と意気込んだ。

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