岡崎真氏 ジャンプだけではない…総合力を身につけている宇野と鍵山 このままワンツーフィニッシュを

2024年03月22日 07:21

フィギュアスケート

岡崎真氏 ジャンプだけではない…総合力を身につけている宇野と鍵山 このままワンツーフィニッシュを
首位に立った宇野昌磨(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート世界選手権第2日 ( 2024年3月21日    カナダ・モントリオール )】 【岡崎真の目】宇野も鍵山も素晴らしかった。
 宇野の冒頭の4回転フリップは回転もしっかり回りきって、完璧に近い出来映えだった。トーループの連続ジャンプはファーストジャンプをしっかり回りきると逆にセカンドジャンプが付きにくくなり、ダブルにしてしまうこともしばしばあったが、今回は3回転を跳びきった。高い加点も付いており、3連覇に向けてこれ以上ないスタートとなった。

 最終グループのトップで出てきた鍵山は久しぶりの大舞台で少し緊張しているようにも見えたが、持ち味の質の高いジャンプを見せた。冒頭からスピードもあって、全体的に流れも途切らせなかった。宇野もそうだが、彼らの素晴らしいところはジャンプだけでなくスピンもステップもハイレベルだということ。世界でトップを争うためにはジャンプだけでなく総合力が必要で、彼らはそれをしっかりと身につけているので心強い。

 フリーに向けて最大のライバルはやはり3位につけているマリニン(米国)だろう。大技があるので何が起こるか予測はできないが、2人とも好調なので何とかこのままワンツーフィニッシュしてほしいところだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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