元十両・栃丸が序二段で初の7戦全勝「全部勝つのはうれしい」同じく4場所ぶり復帰の龍王とV決定戦へ

2024年03月22日 13:34

相撲

元十両・栃丸が序二段で初の7戦全勝「全部勝つのはうれしい」同じく4場所ぶり復帰の龍王とV決定戦へ
<大相撲春場所13日目>栃丸(右)は送り出しで多良浪を破る (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所13日 ( 2024年3月22日    エディオンアリーナ大阪 )】 元十両で東序二段47枚目の栃丸(31=春日野部屋)が多良浪(22=立浪部屋)との全勝対決を制して7戦全勝とした。
 もろ手突きから細かく突っ張って先手を取り、右からいなして横から攻めて送り出し。最後は相手が土俵下に落ちないように気遣う余裕も見せた。「自分の相撲を取りきろうと思っていた」。関取経験者が実力の違いを示した。

 初土俵から11年かけて22年夏場所で新十両昇進も、3場所で陥落。その後は両膝の変形性関節症や半月板損傷など慢性的なケガの影響で幕下生活が続き「ごまかしながらではダメ。力が入らず、これ以上は厳しい。もう一回関取に上がるのであれば…」と昨年8月29日に手術に踏み切った。両膝を同時に内視鏡手術。自力で歩けるようになるまで1カ月以上、土俵で稽古できるようになるまでさらに3カ月を要した。

 「もう一回(十両に)上がる覚悟で」と4場所ぶりに臨んだ復帰の土俵。「立ち合いが踏み込み切れてない」と回復具合は全盛期の5割程度という中で7つの白星を積み重ねた。「7戦全勝は初めてなんですよ。優勝したことあるけど6―1だったので」。8年前の16年初場所で幕下優勝を果たした時は6勝1敗の8人による決定戦で、決勝で宇良(現幕内)を破っている。初めての全勝に「全部勝つのは難しいことですし、うれしいです」と笑顔を見せた。

 序二段でもう一人全勝だった幕下上位経験者の龍王(30=二所ノ関部屋)も三段目で全勝の肥後ノ丸(19=木瀬部屋)を破って7戦全勝。4場所ぶり復帰の実力者同士による優勝決定戦が千秋楽に行われる。栃丸は「勝ち負けより、自分のできることをやれば結果はついてくる」と8年ぶりの各段優勝を見据えた。

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