広島・栗林「落ちが悪いのか、落ちきっていないのか…」通算4度目セーブ機会失敗でフォークの精度悔やむ

2023年04月18日 23:36

野球

広島・栗林「落ちが悪いのか、落ちきっていないのか…」通算4度目セーブ機会失敗でフォークの精度悔やむ
9回 逆転サヨナラ負けをきっした栗林(左)をねぎらう新井監督(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島1-2阪神 ( 2023年4月18日    甲子園 )】 広島・栗林良吏投手(26)が今季初めてセーブ機会に失敗してリーグ単独トップに立つ6セーブ目を逃した。9回に待望の先制点を奪って均衡を破って託された直後のマウンドで暗転した。
 「本当に悔しい結果。申し訳ない気持ちが一番強い」

 1死から梅野の右前打で走者を背負い、続く木浪には初球直球を右翼右へ二塁打されて二、三塁を招いた。代打・渡辺諒には追い込んでから意表を突くカーブで見逃し三振。近本にカウント3―1としたところで申告敬遠で塁を埋めた。

 2死満塁で迎えたのは3月のWBCで同僚だった中野との勝負だ。直球、フォーク、フォークの3球で追い込んで「あと1球」としてから苦しんだ。ボールを挟んで4球連続のファウル。最後は9球目のフォークを捉えられ、前進守備だった左翼・西川の頭上を越された。

 「梅野さんに打たれたのもフォーク。低めにいったら見逃され、低めの中でもゾーンは狙われた。落ちが悪いのか、落ちきっていないのか。先頭からずっと空振りが取れていなかった。しっかり修正できず、最後ああいう形になった」

 セーブ機会での失敗はプロ3年目で通算4度目。「逆転サヨナラ」を許すのは昨年4月2日の中日戦に続いて2度目だった。今季の2敗はともに阪神戦。同点の9回に登板して1回1失点だった4日に続いて苦い記憶が刻まれた。

 「阪神にやられるのは2回目。そういう意味ではやり返したかった。うまくいかなかった。チームに申し訳ない気持ち」

 新人から抑えの重責を任され、失敗の数の少なさは、痛手から立ち上がる能力の高さを物語る。今春は腰の張りでWBCを途中離脱。開幕には間に合わせても、まだ上昇途上かもしれない。一方で直球は昨季一度もなかった154キロを4日の阪神戦に続いて計測。「状態としては凄く良かった。気持ちも高ぶってマウンドに上がれた」。全開への予兆はある。

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