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控え捕手だった履正社・野上 「努力の成果」で過去4敗の前田撃ち 練習後も一人で1時間居残り

2023年07月31日 04:01

野球

控え捕手だった履正社・野上 「努力の成果」で過去4敗の前田撃ち 練習後も一人で1時間居残り
<大阪大会決勝 大阪桐蔭・履正社>4回2死満塁、履正社・野上は左前に2点適時打を放ちガッツポーズ (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権大阪大会決勝   履正社3-0大阪桐蔭 ( 2023年7月30日    大阪シティ信用金庫スタジアム )】 履正社打線が大阪桐蔭・前田に雪辱した。過去4度の対戦は1完封を含む3度の完投など全て敗れた難敵。2回1死二、三塁から敵失で先制し、1―0の4回2死満塁では「9番・捕手」の背番号12・野上隼人(3年)が中前適時打で貴重な2点を加えた。
 多田晃監督は「狙い球をしっかりと絞ろうと話していた。野上は練習が終わってから1人で1時間近くバットを振ってきた選手。その努力の成果だと思う」と努力家の奮闘を称えた。春季大会後から対策に取り組んできた。マシン打撃の球速を上げたり、緩い変化球を逆方向に打ち返す練習を繰り返すなど、速球と遅球を使い分ける前田への対応を思い描いてきた。練習試合で強豪校に勝利しても、「前田を打てないと甲子園には行けないぞ」と鼓舞し合ってきた。

 ベストメンバーではなかった。本来は4番で正捕手の坂根葉矢斗(3年)が初戦だった大阪公立大高専との2回戦で右手小指を負傷。以降は代役を務め、「自信もついていたので、いつでも(出番が)来いと思っていた。不安はなかった」と胸を張った。

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