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阪神「一人一殺」継投で火消し 8回ピンチに今週5度目登板の加治屋&島本投入で菊池、秋山斬り

2023年07月31日 05:15

野球

阪神「一人一殺」継投で火消し 8回ピンチに今週5度目登板の加治屋&島本投入で菊池、秋山斬り
<神・広>8回,、ピンチを切り抜け伊藤将(左)に迎えられる島本(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4-2広島 ( 2023年7月30日    甲子園 )】 阪神の加治屋と島本が一人一殺の継投に応えた。8回に1点を返されてリードは2点。伊藤将が残した1死二、三塁でマウンドに上がった加治屋は菊池をたった1球で料理した。過去7打数無安打のデータ通りに二飛で抑え、走者をくぎ付けにした。島本は秋山をフルカウントから遊飛。通算2度目の対戦でも安打を許さなかった。
 加治屋「(伊藤)将司の勝ちを何回か消していたので、抑えられてよかった。残り試合、自分が投げる試合は全部ゼロでいきたい」

 島本「打たれた瞬間、やばいと思ったけど、なんとかアウトになってよかった」

 2人とも、この1週間で5度目の登板だった。ナイターとはいえ、蒸し暑い甲子園での登板が続き、普段以上に疲労が蓄積していたはずだったが、0点で切り抜けた。中継ぎ経験という点では、この2人のキャリアは球界トップレベルにある。加治屋はソフトバンク時代の18年に72試合、島本は19年に63試合の登板を果たした。勝負どころを知り尽くしている上に連投の実績があるからこそ、緊迫の場面での起用に応えられたのだ。

 この回に代打と代走を合わせて3人の交代をしてきた広島ベンチに対し、小刻みなリレーで対抗した岡田監督は「今、調子がいいピッチャーというかね、それで、あの2人を今日も選択した」と狙いを明かした。2連投中だった岩貞を休養のためにベンチ外にしたこともあって、「ピッチングコーチと、今日は伊藤(将)と岩崎の2人でいけたらいいな」という想定が崩れた瞬間、2人連続ワンポイント起用という今季初の戦術に打って出た。惜しみない投手起用でがっちり首位をキープ。ベンチとグラウンドが一体になってきた。(倉世古 洋平)

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