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広島に菊池が帰ってきた! 9試合ぶりスタメン復帰で適時打放ち新井監督も「すごく安心しています」

2023年07月31日 05:03

野球

広島に菊池が帰ってきた! 9試合ぶりスタメン復帰で適時打放ち新井監督も「すごく安心しています」
<神・広> 6回2死二塁、菊池は同点の中前適時打を放つ (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島2-4阪神 ( 2023年7月30日    甲子園 )】 左脇腹の張りで先発を外れていた広島・菊池涼介内野手(33)が30日、9試合ぶりに復帰した阪神戦で存在感を発揮した。今季初めて「2番・二塁」で出場し、1点を追う6回に同点の中前適時打だ。大瀬良大地投手(32)が6回4失点と崩れ、試合は2―4で悔しい敗戦。首位攻防3連戦は1分け2敗に終わっても、阪神とはまだ1ゲーム差につけており、8月戦線に勝負を懸ける。
 1点を返した8回、なおも1死二、三塁の好機。2点打が出れば同点の場面で、二飛に倒れた第4打席が悔しかったのだろう。菊池は試合後、多くを語らず、短い言葉に名誉挽回の思いを込めた。

 「試合にはフルで出られたけど、(試合に)負けたんでね。またあさって(8月1日)、頑張ります」

 先発復帰即、難敵・伊藤将から貴重な1点をもぎ取った。1点劣勢の6回2死二塁に小園を置き、鮮やかな同点タイムリー。フルカウントからのボールゾーンへ落ちる外角低めチェンジアップを巧みに捉えると、打球は中前で弾んだ。

 奇禍に見舞われたのは、3安打を放った16日のDeNA戦。スイングした際に左脇腹に異変を覚え、翌17日から7試合を欠場した。4時間56分を戦った前日29日、延長11回の守備から実戦復帰。この日の「2番」は今季初で、9試合ぶりのスタメン復帰だった。

 新井監督は主力の復帰に安どの息をつく。

 「久しぶりにスタメンで出て、体の状態は問題ないということなんで、そこはすごく安心しています」

 打線には菊池以外にも上がり目がある。7番・右翼で先発し、8回の先頭で今季初安打となる遊撃内野安打を放った中村奨だ。「結果が出なくて焦りがあった。1本出たので、マツダでもまたしっかりやりたい」。思い出の甲子園での初先発初安打にも、気を引き締めて巻き返しを誓う。

 8回は続く末包が中前打でつなぎ、代打・会沢が勝負強さを発揮する中前タイムリー。大盛、野間をダブルで代走に送った勝負の場面で、小園は確実に犠打を決めて伊藤将を引きずり降ろし、一打同点の好機を築いてみせた。指揮官は言う。

 「最後ね、若い選手がチャンスをつくってくれて、ベテランの会沢が勝負強いところを見せてくれた。次につながると思いますね」

 粘り強さを見せつけながらも、敵地での首位攻防3連戦は1分け2敗に終わった。それでも阪神とは、わずか1ゲーム差。1日からは炎天下の8月戦線。勝負はここからだ。(江尾 卓也)

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