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秋広のV撃で巨人4連勝 両リーク最多、後半戦3度目の決勝点「いいところに落ちてくれた」

2023年07月31日 05:27

野球

秋広のV撃で巨人4連勝 両リーク最多、後半戦3度目の決勝点「いいところに落ちてくれた」
<巨・中>8回、秋広はバットを折りながらも決勝となる2点適時打を放つ(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人4-0中日 ( 2023年7月30日    東京D )】 巨人・秋広優人内野手(20)が30日の中日戦で、2試合連続で後半戦3度目となる決勝打を放った。8回1死二、三塁から先制の右前タイムリー。左翼守備での判断ミスで途中交代させられた前日の汚名を、自らのバットで返上した。若き中軸の勝負強さが光り、チームは今季3度目の4連勝で貯金2。ヤクルトに敗れた3位・DeNAに、0・5ゲーム差に迫った。
 自らの感覚を信じ、2試合連続の決勝打につなげた。0-0の8回1死二、三塁。秋広が清水の140キロフォークに対し、2メートルの体を折り曲げ、バットを折りながらも右手一本で右前に運んだ。

 「ちょっと浮いたボールだった。反応というか、手を出すことができていいところに落ちてくれて良かった」

 均衡を破る値千金の一打は、後半戦6勝目で早くも3度目となる決勝打。今季3度目の4連勝を呼び込み、塁上では何度も拳を握り、歓声に応えた。

 28日の中日3連戦初戦から、従来の3番から5番に回った。原監督が「僕たちの中では昇格」と表現したのは、同日の試合前時点では得点圏打率3割だった勝負強さを買われたからこそ。それから2試合8打席を経験し、試合前に秋広は一つの仮説を打ち立てた。

 「3番の時は(岡本)和真さんが後ろなんでゾーン内で真っすぐで勝負してくる感じがあった。5番になってからは若干、変化球が増えているのかな」

 この日の4打席で投じられた9球のうち直球はわずか1球。フォークを仕留めた8回は、読みの鋭さも奏功した。5番に抜てきした原監督も「ひょうひょうと淡々と。でも非常に熱いものもあって戦っている。本当に一日一日を大事に、そして糧として、栄養にしてくれている」と称えた。

 課題の外野守備では汚名を返上した。前日は間に合わない三塁へ送球し、その間に打者走者も二塁へ。指揮官からは「さんしょうがピリッと効いたような守備力になってほしい。甘いデミグラスソースみたい」と酷評され、途中交代を命じられた。だが、土用の丑(うし)の日だったこの日は、7回先頭の細川の左翼線への打球を素早く処理して単打に。「さんしょうは辛くて食べられないので、甘だれで。(守備は)ピリッとします」と舌も滑らかだった。打つだけでは自他ともに満足しない。成長著しい若武者が、試合ごとに確かな成長を遂げている。(花里 雄太)

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