大谷翔平 2戦連続2敬遠と勝負避けられるも、執念の延長勝利に安堵の笑み 連敗2で止め、PO圏内に4差

2023年07月31日 04:13

野球

大谷翔平 2戦連続2敬遠と勝負避けられるも、執念の延長勝利に安堵の笑み 連敗2で止め、PO圏内に4差
<ブルージェイズ・エンゼルス>10回、レンフローの2ランに立ち上がって喜ぶ大谷(撮影・沢田 明徳)  Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス3ー2ブルージェイズ ( 2023年7月30日    トロント )】 エンゼルスの大谷翔平投手(29)が30日(日本時間31日)、敵地・トロントでのブルージェイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。4試合連続安打を放ち、先制点の起点となった。2試合連続2敬遠と要所での勝負を避けられたが、得点力を欠いていた打線が延長戦で奮起。延長10回、レンフローが決勝の2ランを放ち、連敗を2で止めた。PO圏内を直接争うブ軍相手の3連戦3連敗を阻止し、プレーオフ進出圏内までゲーム差は4。大谷は3打数1安打、2四球(敬遠)で打率・302。ベンチ前でナインを出迎える顔には安堵の笑みが浮かんでいた。
 まずはバットで味方を勇気づけた。0-0の3回、先頭打者として打席に入ると、ブルージェイズ先発・べリオスの外角チェンジアップを確実に左前へと運んだ。全力で一塁へと走り、二塁をうかがう素振りも見せる。打撃力と次の塁を狙う姿勢を見せつけた。

 安打と死球で三塁へと進むと1死満塁から6番・レンフローが中堅へと高く飛球を打ち上げた。三走・大谷は本塁を駆け抜け、先制のホームを踏む。安打を得点へと結び付けた。

 連敗ストップへ幸先よく得点を挙げたが、その後は勝負を避けられる展開が続いた。1-0の4回、2死から1番・レンヒーフォが左中間二塁打を放ち、大谷の前に得点機が訪れたが、相手はすぐさま申告敬遠を選択。2試合連続の敬遠。わずかなどよめきの中、大谷は静かに一塁へと向かうと、塁上で何とも言えない表情を浮かべた。

 さらに1-1の9回1死一塁からの第5打席では、暴投で一走・レンヒーフォが二塁へと進むと、またしても申告敬遠で一塁へと歩かされた。2試合連続の2敬遠。今季12度目の敬遠は、その時点でのリーグトップタイとなった。7月に入り、8度目とシーズン終盤戦に向けて、敬遠数は増加の一途をたどっている。

 故障禍に苦しむエンゼルス。メジャー最多の17人がIL(負傷者リスト)に入っている。野手だけを見てもトラウト、レンドン、ドゥルーリーに加え、この日、前日の試合で顔面に投球を受けたウォードが顔面骨折で10日間のIL入り。ことごとく得点源を欠いている。相手球団から見れば、大谷という最大の得点源との勝負を避けることで、失点の可能性を下げることができる。戦略としてやむを得ないこともまた事実だ。

 大谷は7月27、28日の試合はいずれも体の「けいれん」のため、途中交代。状態が心配されたが、29日はフル出場し、2打数1安打、3四死球を含む4出塁で打線をけん引した。この日も1安打2四球と3度の出塁でチャンスメークに徹した。大谷に続く得点源の出現が上位浮上への最大の鍵となることは間違いない。

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