大谷翔平 2試合連続の1試合2敬遠 リーグトップタイ12度目敬遠、厳しい表情で一塁へ

2023年07月31日 03:42

野球

大谷翔平 2試合連続の1試合2敬遠 リーグトップタイ12度目敬遠、厳しい表情で一塁へ
<ブルージェイズ・エンゼルス>9回、大谷は申告敬遠で一塁へ向かう(撮影・沢田 明徳)  Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルスーブルージェイズ ( 2023年7月30日    トロント )】 エンゼルスの大谷翔平投手(29)が30日(日本時間31日)、敵地・トロントでのブルージェイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。2試合連続の1試合2敬遠と、要所で勝負を避けられた。
 苦笑いを浮かべるしかなかった。1-0の4回、2死から1番・レンヒーフォが左中間二塁打を放ち、大谷の前に得点機が訪れた。しかし、相手はすぐさま申告敬遠を選択。2試合連続の敬遠。わずかなどよめきの中、大谷は静かに一塁へと向かうと、塁上で何とも言えない表情を浮かべた。

 さらに1-1の9回1死一塁の場面での第5打席では、暴投で一走が二塁へと進むと、またしても申告敬遠で一塁へと歩かされた。今季12度目、その時点でのリーグトップタイとなる申告敬遠数。7月に入り、8度目とシーズン終盤戦に向けて、増加の一途をたどっている。

 故障禍に苦しむエンゼルス。メジャー最多の17人がIL(負傷者リスト)に入っている。野手だけを見てもトラウト、レンドン、ドゥルーリーに加え、この日、前日の試合で顔面に投球を受けたウォードが顔面骨折でIL入り。ことごとく得点源を欠いている。相手球団から見れば、最大の得点源との勝負を避けることで、失点の可能性を下げることができる。戦略としてやむを得ないこともまた事実だ。

 大谷は前日29日(同30日)の同戦でも徹底的に勝負を避けられた。0-0の5回1死二塁からの第3打席、さらに1-2の6回1死一、三塁からの第4打席はいずれも申告敬遠。今季初の1試合2敬遠で、投手と勝負をすることすらできなかった。敵地にもかかわらず、ブーイングも沸き起こる異様な光景。大谷は複雑な思いを押し殺し、表情一つ変えずに淡々と一塁へと歩いた。

 7月27、28日の試合はいずれも体の「けいれん」のため、途中交代。状態が心配されたが、29日はフル出場し、2打数1安打、3四死球を含む4出塁で打線をけん引した。得点力不足に悩むエンゼルス。大谷に続く打者の奮起を待つしかない。

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