すごっ!3本オール殊勲弾 喜怒哀楽そのまま出すのが阪神・森下流 フォローしてくれるのはあの選手

2023年07月31日 06:45

野球

すごっ!3本オール殊勲弾 喜怒哀楽そのまま出すのが阪神・森下流 フォローしてくれるのはあの選手
<神・広>6回 1死一塁 勝ち越し2ランを放った森下(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4-2広島 ( 2023年7月30日    甲子園 )】 阪神・森下翔太外野手(22)が30日の広島戦で決勝3号を放ち、首位攻防3連戦を2勝1分けの勝ち越しへと導いた。同点を許した直後の6回1死一塁から左翼席へ。3本塁打は全て本拠地・甲子園球場で記録し、全て肩書付きの殊勲弾。広島を1ゲーム差に引き離し、8月1日の中日戦から始まる恒例の夏のロードに弾みをつけた。
 勝負どころで強烈なパンチを見舞う。今年の猛虎ドラフト1位が備える特性だ。広島との首位攻防第3戦。森下が聖地を歓喜に包んだ。

 「昨日から真っすぐ系統に詰まるのが(自分の中で)引っかかっていた。はじき返せるように修正したのが良かった」

 “翔タイム”は同点を許した直後の6回1死一塁で訪れた。大瀬良の初球145キロをフルスイング。高々と舞い上がり、左翼席への着弾を見届けて右手を突き上げた。三直だった2打席目に入る前に体が開く悪癖を修正。「左目だけでボールを見るようにした」。意識を変えたことが結果につながった。

 ここぞのシーンでの強打が際立つ。9日のヤクルト戦では0―0の8回にプロ1号の先制弾で勝利を決めた。12日のDeNA戦は8回に同点弾。そして3本目は再び決勝弾で飾った。「先制」「同点」「勝ち越し」。全てに肩書が付いた殊勲の7月3発は本数で大山と佐藤輝と並び、「長打力で負けないように、もっと活躍していきたい」と腕をぶした。

 連日試合があるプロの世界で大事にしていることは凡打でも「気持ちを引きずらない」こと。「内気になっていたらダメ」。前夜は同点の11回2死一塁からの左翼へ大飛球を放ち、天を仰いで悔しがったように喜怒哀楽を表現するのが森下流。決まってフォローしてくれるのが木浪だ。打てなくても、ミスをしても下を向かずに切り替え。言葉では簡単だが、実際にやるのは難しい。ベンチで常に声を張り上げて仲間を気遣う木浪に後押しされ、成長を加速させてきた。

 1ゲーム差へ突き放した広島との直接対決は残り10試合。うち7試合がマツダスタジアムで、甲子園は3試合しか残っていない。両軍とも本拠地で勝率6割を大きく超えることを考えれば絶対に負けられない今回の3日間を2勝1分けで終えた意味は大きい。「試合をやっていて広島は強いと感じた。ここからビジターが多くなりますけど、勝ちきれるようにやっていきたい」。夏の旅立ちに弾みをつけた一撃はライバルに間違いなく恐怖を植え付けた。 (石崎 祥平)

【データ】
 ○…森下(神)が6回に決勝の3号2ラン。3本塁打は、2本塁打の門脇(巨)、福永(中)を抜いてセ・リーグ新人単独トップ。決勝弾はプロ1号だった7月9日のヤクルト戦に続いて2本目。12日DeNA戦の2号も同点弾で3本全てが殊勲弾。いずれも6回以降で、後半の重要局面で勝負強さを発揮している。

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