赤星憲広氏もうなる03、05年に負けない今季の岡田阪神の「強さ」 MVP級に挙げた打線のキーマンは

2023年09月14日 21:49

野球

赤星憲広氏もうなる03、05年に負けない今季の岡田阪神の「強さ」 MVP級に挙げた打線のキーマンは
赤星憲広氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4―3巨人 ( 2023年9月14日    甲子園 )】 阪神が14日、18年ぶり6度目となる悲願のリーグ優勝を達成した。球団最速優勝日だった03年の9月15日を1日更新する歴史的スピード決着。前回18年前と同じ巨人を相手に、甲子園で歓喜の輪を作った。セ・リーグでは2番目に長かった優勝ブランクを埋め、岡田彰布監督が見事に虎を蘇らせた。また、本紙評論家の赤星憲広氏は、「私が選ぶ虎のMVP」と題して、優勝のキーマンを挙げつつ、今季の虎を総評した。
 ◇ ◇ ◇

 MVPはう~ん、候補がたくさんいて、本当に悩む。でも、どうしても一人だけ選べとなれば、岩崎に1票入れる。そして、もし、野手でもMVPを選んでいいのなら、近本だ。

 チャンスメークする1番打者であり、走者を還す1番打者でもあった。7月2日の巨人戦で死球を受けて右脇腹を骨折。同22日の広島戦まで11試合に欠場したがその間5勝6敗と低迷したように、「1番・近本」が打線のキーマンだったことが改めてわかった。

 近本の他にも野手だと2番の中野、4番の大山、8番の木浪も攻守で貢献度は高い。今年のチームは数字だけを見ると投打で突出した選手はいない。それでも私が知る03年、05年と比べても決して弱くないと思う。3割打者がいなくても本塁打王がいなくても、四球を選んで、相手失策につけ込んで、つないでつないで総得点は12球団最多だ。

 私も臨時コーチとして春季キャンプ序盤に指導させてもらったが、守備練習に走塁練習と派手さはないが、基本練習を繰り返していた。併殺打をきっりと取る、外野からの中継プレーを低い送球で本塁までつなぐ。当たり前にできることを確実にやろうと目指した結果が、いまこの位置にいる。この17年間も個の力が突出した年はあったが、今年はチーム力、総合力でペナントレースを制した。

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