楽天・浅村 稼頭央に並んだパ最長1143試合連続出場 憧れ先輩とタイ記録に「光栄です」

2023年09月14日 05:30

野球

楽天・浅村 稼頭央に並んだパ最長1143試合連続出場 憧れ先輩とタイ記録に「光栄です」
<ロ・楽>9回、岡島のタイムリーで生還した浅村(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   楽天5―3ロッテ ( 2023年9月13日    ZOZOマリン )】 偉大な先輩に肩を並べた。楽天・浅村がロッテ戦に「4番・二塁」でフル出場。西武時代の15年8月8日から1143試合連続出場とし、松井稼頭央(現西武監督)の持つパ・リーグ記録に並んだ。
 無安打に終わったものの、2―2の9回無死一塁では四球を選んで勝ち越しの3得点を演出した。4位ながら2位・ロッテに競り勝ち3ゲーム差に接近。主将として「今は勝つことが一番大事。勝ち切れて良かった」とまずはチームの勝利を喜び、こだわってきた連続試合出場には「ずっと憧れてきた(松井)稼頭央さんの記録に並ぶことができて光栄」と感慨を込めた。

 大阪出身の浅村は幼少期、大阪ドーム(現・京セラドーム)での西武戦がいつも楽しみだった。「ビジター側で稼頭央さんのプレーを見て応援していました」。活躍を報じる新聞記事を切り抜きスクラップするほど。97年球宴では衝撃を受けた。初出場で3安打し、全セの捕手だったヤクルト・古田から4盗塁。圧倒的スピードと打撃センスでMVPに輝いた姿に「いつかあんな遊撃手に」と憧れは強まった。

 大阪桐蔭では「1番・遊撃」で3年夏の甲子園優勝に貢献し、西武入り。当時、憧れの人はアストロズ所属だったが、オフに先輩の紹介で食事する機会に恵まれ「印象通りの優しい人で、メジャーのこととか聞かせてもらった」と感謝する。現在、敵将の立場になった松井監督は西武、楽天の後輩でもある浅村に「二遊間の大変さは分かる。体も強いしケガがあっても出場し続ける。本当にプロ。寡黙だけど背中で引っ張る選手。その姿は今もずっと見せてくれている」と敬意を示した。

 きょう14日も出場すればプロ野球単独7位に浮上する。「まだまだ稼頭央さんの足元にも及ばないけど、しっかり超えられるように頑張っていきたい」。“令和の鉄人”にとって、まだ通過点でしかない。(重光 晋太郎)

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