ソフトBの絶好調男、今宮が決めた 自身のミスを一打で帳消し 失策を「取り返すというより返すだけ」

2023年09月14日 05:00

野球

ソフトBの絶好調男、今宮が決めた 自身のミスを一打で帳消し 失策を「取り返すというより返すだけ」
<西・ソ>3回、逆転適時二塁打を放った今宮(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク9―3西武 ( 2023年9月13日    ベルーナD )】 絶好調男で連勝だ。ソフトバンクは13日の西武戦で、2―3の3回2死二、三塁から今宮健太内野手(32)が、右中間への2点二塁打を放ち逆転に成功。ここ6試合で9打点と好調ぶりを見せつけた。チームは終盤にも加点し、4試合連続の2桁10安打の猛攻で9得点快勝。2連勝で2位ロッテとのゲーム差を0・5差とした。先発の有原航平投手(31)は、7回3失点で8勝目を挙げた。
 意地でも何とかする男、それが今宮だ。選手会長の勝負強さは9月に、倍増している。

 「絶対にこのチャンスを生かそうと集中しました。流れに乗って一気に逆転まで持っていくことができて良かったです」

 まさに、してやったりなのは3―2の3回2死二、三塁。三森の5号2ランで1点差とした勢いを止めなかった。先発サブマリン与座の直球を教科書通りに中前へ運ぶ決勝の2点適時打。これで味方打線に加えて、先発・有原をリズムに乗せた。

 自身のミスを一打で帳消しにした。「タク(甲斐)がワンバンの方が取りやすいかなと。エラーは僕が悪い」と回顧したのは、0―0の初回1死二、三塁での遊撃守備。マキノンの高いバウンドの打球を捕球後、甲斐のミットめがけて速めのワンバウンド送球。甲斐がタッチを優先し取りこぼし2者が生還。守備の名手に失策が付いたがバットですぐ取り返す。「(失策を)取り返すというより返すだけ」。気迫もこもった。

 今宮の猛打が止まらない。前日12日は初回2死満塁で中前に先制2点適時打、延長11回に右2点適時打と決定力抜群な3安打4打点。そしてこの日は1安打2打点。7日の楽天戦から6試合連続安打としその間9打点。8月は24試合に出場し、打率・310、8打点。9月に入って打点を荒稼ぎし続けている。

 9月の11試合で42打数13安打(打率・310)11打点。9月を7勝4敗で走るチームの原動力だ。藤本監督も「今宮がいいんやないか。すごいポイントになっている。よく打って得点にもなっている」とべた褒めだ。

 これで、ベルーナドーム4連勝とし2カードぶりの勝ち越し。この日楽天に敗れた2位ロッテとの差を0・5差に縮めた。残り2試合を残すが、西武戦の対戦成績も今季12勝11敗と勝ち越した。8月23日以来の貯金「3」とし、きょう勝てば6月28日楽天戦から5連勝して以来の3連勝がかかる。ただ今宮はあえて、引き締めにかかる。「ミスの中で勝てたことをプラスに捉えてやりたい。あすからずっと気を引き締めてミスを少なくいく」。残り18試合。選手会長とともに、さらにシビアに勝つ。(井上 満夫)

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