阪神・岡田監督 球団史上初、監督通算3度目10連勝!“アレ”目前も「相手を見るよりも自力でね」

2023年09月14日 05:15

野球

阪神・岡田監督 球団史上初、監督通算3度目10連勝!“アレ”目前も「相手を見るよりも自力でね」
<神・巨>3回、満塁弾を放った佐藤輝に大喜びの岡田監督(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4―0巨人 ( 2023年9月13日    甲子園 )】 阪神・岡田監督は記録ずくめの勝利で王手をかけた。シーズン2度の10連勝は球団史上初で、76年の巨人と阪急以来47年ぶり14度目。個人としては、第1次政権下の07年の1回を合わせ、球団史上初となる監督通算3度目の10連勝を成し遂げた。
 14日に勝利すれば、無条件で自身が率いた05年と同じ「甲子園での伝統の一戦」で「アレ」を迎えられる。その気は満々で、「相手を見るよりも自力でね。それの方が分かりやすいので」と、聖地で宙に舞う姿を頭に思い浮かべた。

 無敗の9月は采配がさえわたっている。この日は先発・青柳を6回で諦め、3投手の継投で2試合連続零封勝利を果たした。3回は無死一塁で近本に初球から走らせ、4得点の流れをつくった。今季、二塁にコンバートさせた中野の美技もあった。1―0決着だった前夜は、「何もしてないやん」と自虐的だったものの、この日は継投策や機動力で采配を振るい「まあ今日はちょっと仕事したけどな」と冗談交じりに笑った。

 6回無失点の青柳を「ぶざまなピッチングはできないでしょうから」と素直に認めなかったものの、2年連続最多勝右腕を気にかけてきた。7月11日DeNA戦では1軍復帰戦で力むことを想定し、「楽にいけ」と声をかけたのは周知の通り。この時、倉敷マスカットスタジアムの監督室に招き入れていた。部屋に選手を呼んでまでアドバイスを送ったのは、それが今季初めて。今のエース復調を喜ばないわけがない。

 指揮官としてのリーグ制覇を18年前に1度経験しているためか、たかぶる気持ちを見せることなく「俺はベンチで座ってるだけやんか。別に」と悠然と構える。一方で、先発の才木には「まあ力み倒すだろうな。まあいけるところまで思い切り全力でいってほしい」とエール。就任直後から掲げた「アレ」の瞬間が、ついにやってくる。(倉世古 洋平)

 《球団初!シーズン2度の2桁連勝》阪神が8月3~13日に並ぶ今季最多の10連勝。シーズン2度の2桁連勝は、76年の巨人、阪急以来47年ぶり6チーム目で14度目。阪神では初だ。また、10連勝中は全て先発投手が勝利。阪神の最多連続試合先発勝利は37、63年の11試合となっており、きょうの巨人戦で先発投手が勝てば球団記録に並ぶ。岡田監督は07年の10連勝も合わせ3度目の2桁連勝。チームでは若林忠志監督の2度を抜く最多だ。

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