阪神・近本 プロ5年目以内「最多」767安打 今季12本目の三塁打も歴代3位タイに

2023年09月21日 05:15

野球

阪神・近本 プロ5年目以内「最多」767安打 今季12本目の三塁打も歴代3位タイに
<神・巨>3回無死、三塁打を放ち滑り込み笑顔を見せる近本(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4―3巨人 ( 2023年9月20日    甲子園 )】 阪神・近本光司外野手(28)が20日、巨人戦の3回先頭の2打席目に左中間を破る三塁打を放ち、先制のホームを踏んで打線をけん引した。5年目以内の通算安打数で巨人・長野が持つ歴代1位の767本に並び、シーズン三塁打数も60年の巨人・長嶋茂雄らに並ぶセ・リーグ歴代3位タイの12本目に到達。チームは4―3で逆転勝利し、巨人戦の球団シーズン最多勝利を更新する18勝目(5敗)を手にした。
 “らしさ”全開のパフォーマンスだった。近本が通算767安打とし、新人から5年目までの通算安打数で、巨人・長野に並ぶ最多となった。

 「1打席目がレフトフライだったので、もっとセンター(方向への意識)やなと。タイミングと打つ方向をイメージしながら、いきました」

 3回先頭で迎えた2打席目だった。フルカウントから巨人・山崎伊の真ん中付近にきた直球をはじき返した打球は、左中間フェンスに到達した。その間に背番号5は俊足を駆って三塁を陥れた。セ・リーグでは60年に巨人・長嶋茂雄が記録して以来63年ぶりで、歴代3位タイとなるシーズン12本目の三塁打をマーク。普段から個人記録には関心を示さない男ながら、また一つ大記録に並んだ。

 攻撃中、そんな近本をベンチの最前列から見守る今岡打撃コーチは、安打量産の要因として「(チャンスの場面でもどんな投手がきても)打ちそう。打ちそうと言うのは、(相手投手と)間合いが合っているということ」を挙げる。変則投手や初顔合わせの投手にカウントが不利に追い込まれても、動じない。タイミングを崩しにきても、崩されない。それが高い得点圏打率とベンチの信頼にもつながっている。

 チームは巨人に逆転勝利し、シーズン球団最多勝利を更新する18勝目を記録。「こうやって(自分の記録のことを)聞かれるのも、今日と次の1本(768本目)だと思うので。自分のやることをしっかりやって、頑張りたい」と近本。虎のリードオフマンが、金字塔を望む。(石崎 祥平)

 ○…近本(神)が3回に左中間三塁打。今季両リーグ単独トップの12本目で、近年のセ・リーグ打者では03年福留孝介(中)の11本を上回り、60年長嶋茂雄(巨)の12本以来63年ぶりのリーグ歴代3位タイになった。また通算安打を767とし、プロ5年目の成績では14年長野久義(巨)に並ぶ歴代トップに立った。

 ○…阪神は今季の巨人戦1試合を残して18勝5敗1分けの勝率.783。巨人戦シーズン18勝は79、03、04年の17勝を更新するチーム新記録。NPB全体でも18勝以上は17年広島の18勝以来6年ぶり4度目。きょう21日のカード最終戦も勝って19勝なら、97年ヤクルトに並ぶ最多勝になる。なお、この日の勝利で2リーグ制以降の巨人戦最高勝率が確定。きょう負けても18勝6敗1分けの勝率.750で05年横浜、06年中日の.727(16勝6敗)を上回るため。1リーグ時代には37年秋の阪神の勝率1.000(7勝0敗)がある。

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