反撃口火打&神走塁のオリ・杉本「幸せすぎた」3度の胴上げ 「ファンの大きな声が届いて、打てる気が」

2023年09月21日 05:05

野球

反撃口火打&神走塁のオリ・杉本「幸せすぎた」3度の胴上げ 「ファンの大きな声が届いて、打てる気が」
<オ・ロ>優勝を決め、胴上げされる杉本(上)(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス6-2ロッテ ( 2023年9月20日    京セラD )】 オリックス・中嶋監督に続いて、選手会長・杉本が胴上げされた。104キロの巨体が本拠地で3度、浮いた。歓喜の輪の中で、何度も拳を天に突き上げた。
 「まさか胴上げしてくれるとは思わなかった。幸せすぎた。宙に浮いている瞬間、気持ち良かったです」

 満員のファンの前ではシャンパン・クラッカーを鳴らし、優勝をともに喜んだ。「皆さんのおかげで3連覇ができました。まだまだ熱い戦いが続きます。クライマックスシリーズも全員で勝つ!」と叫んだ。

 劣勢でも諦めることはなかった。7回2死二塁からの中前適時打が反撃の合図だった。ファウルで4球粘った末の9球目。「ファンの大きな声が届いて、打てる気がした」と横山の変化球をはじき返し、勝利への執念を示した。紅林の右前適時打では、大きくセーフのポーズをつくりながらの神走塁で同点の生還。“ラオウ”らしい盛り上げ方で、逆転の道筋をつくった。

 もがき苦しんだシーズンだった。不振の5月に抹消を経験し、勝負どころの8月には2度の2軍落ちを経験した。「もう一度やり直せ」という中嶋監督の言葉を胸に、酷暑の舞洲で徹底的に振り、打撃改造に取り組んだ。体のキレを取り戻し、9月9日ロッテ戦では山本の無安打無得点試合をアシストする決勝3ラン。そしてラストは4試合連続適時打でチームを勢いづけた。5回に二塁を狙った荻野を刺したレーザービームにも気持ちが入っていた。「まだ次もある。強い相手に油断せずに戦いたい」

 強い“ラオウ”を取り戻した。昨年も日本シリーズのMVP。終盤に燃える男が「一片の悔いなし」の戦いを誓った。(鈴木 光)

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