巨人・原監督 5点リードで大勢登板は「何とかいい形で血液のなかに熱いものが」

2023年09月21日 22:01

野球

巨人・原監督 5点リードで大勢登板は「何とかいい形で血液のなかに熱いものが」
9回、3点を失い原監督(左)に降板を命じられる大勢(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5―3阪神 ( 2023年9月21日    甲子園 )】 巨人の原辰徳監督(65)は今季最後の伝統の一戦となった21日の阪神戦(甲子園)で9回に2本塁打を浴び、1死も取れずに3失点降板となった守護神・大勢投手(24)について「うちのチームには非常に必要な選手ですから」とかばった。
 大勢はセーブ機会ではない5点リードで9回のマウンドに2番手として上がったが、3人の打者と対戦して本塁打、二塁打、本塁打と1死も取れずに3失点してわずか8球で降板した。

 大勢と同期の先発右腕・赤星がプロ最長の8回を投げ、無四球7奪三振で無失点投球。8回までの球数は106球でプロ初の完投、完封勝利も見えてきていた。だが、原監督は5―0で迎えた9回の攻撃で赤星に代打・ブリンソンを起用。その裏のマウンドに大勢を送り出したが、裏目に出て最後は薄氷を踏むような1勝となった。

 試合後、赤星の好投について聞かれた原監督は「このところ安定感ありますよね。確かに完封したかったでしょうけどね」としたうえで「しかし次にいこうと、まだ先は長ぇぞというところと、やっぱり大勢を何とかいい形で血液のなかにね、熱いものが、やっぱり実戦じゃないとなかなかね、よみうりランドじゃ難しいところがあってね、そういう意味では結果はね、決してほめられた結果ではないけど、なんとなくいい血液が彼のなかに入ってくれたらなと、やっぱりうちのチームには非常に必要な選手ですから」と大勢について自ら言及。

 最速155キロを計測するなどスピードは出ていたが、状態について聞かれると「状態がどうのこうのは評論家に聞いてください」とコメントを避け、「いやだからいろんなものをこう、なんというか呼び戻すというかね、そこだと思いますよ」と続けた。

 大勢は右上肢のコンディション不良から86日ぶりの復帰登板となった17日のヤクルト戦(東京D)で9回に1点リードを守れず、リリーフ失敗。その裏、ドラフト4位ルーキー・門脇のプロ初となるサヨナラ打で今季3勝目を手にしていた。

 翌18日の同戦は1点リードで迎えた9回に大勢ではなく中川がマウンドに上がったが、こちらも追いつかれて延長戦に突入。結局、延長12回に増田大の適時打でチームは2試合連続のサヨナラ打を飾ったが、大勢は最後まで登板せず。

 巨人はこの試合で先発のグリフィンを含めて9投手がベンチ入りしていたが、大勢だけが最後まで出番なしに終わり、原監督は「まだそこは大事にいく必要があるということですね」と連投回避についてコメントしていた。

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