ヤンキース 山本由伸&今永昇太“日の丸エース”両獲りも DeNAが30歳左腕のポスティング容認発表

2023年11月12日 05:30

野球

ヤンキース 山本由伸&今永昇太“日の丸エース”両獲りも DeNAが30歳左腕のポスティング容認発表
19年、侍ジャパン合宿で投球練習をする今永(右)と山本 Photo By スポニチ
 DeNAは11日、今永昇太投手(30)の今オフのポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認すると発表した。複数の球団が獲得に興味を示すなか、先発投手不足のヤンキースも候補の一つ。同じく同システムでのメジャー移籍を目指すオリックス・山本由伸投手(25)獲得の「フロントランナー」と報じられた名門が、左右の日の丸エース両獲りに乗り出す可能性が出てきた。
 横須賀スタジアム会議室で、DeNAの萩原龍大チーム統括本部長が切り出した。「今永投手のポスティングについて、昨日、本人と最終の話し合いを持ち容認することになりました」。日本球界屈指の左腕が、夢への第一歩を踏み出す。

 同統括本部長は「どうするか?と聞いたら“お願いします”と」と前夜のやりとりを明かし、「歴代の中でも非常に大きな貢献をしてくれた選手」とエース左腕の思いを後押しする意向を表明した。

 今永が公の場で初めてメジャーへの思いを口にしたのは21年オフの契約更改。当時の三原一晃球団代表から「アメリカに興味はあるか」と聞かれ「あります」と明確に答えた。今年3月のWBCでは決勝のマウンドにも上がり、世界との距離を体感。10月20日には「需要があるか見極めたい」と代理人契約を結んだオクタゴン社との打ち合わせのため渡米し、準備も進めている。

 大リーグ公式サイトで今オフのFA先発投手ランキングで8位に位置づけられるなど、複数球団が獲得に興味を示す。注目されるのは名門・ヤンキースだ。9月13日の中日戦(横浜)には、メジャー11球団のスカウトが集結しヤ軍も含まれていた。今季は16年ぶりにプレーオフ進出を逃し、ア・リーグ東地区4位と低迷。規定投球回到達はエースの剛腕コールのみで、18試合に先発したセベリーノがFAとなるなど、先発投手補強は急務だ。

 今永同様、ポスティングシステムでのメジャー挑戦が容認されたオリックス・山本獲得でも有力候補の一つ。14年には黒田、田中将(現楽天)の2投手が同時に在籍し、日本選手も数多く活躍した球団だけに、日本を代表する両腕のダブル獲得の可能性は十分にある。

 10日にはスポーツ専門局ESPNが、今永の米移籍の場合の契約予想を、4年総額6800万ドル(約103億3600万円)、年平均1700万ドル(約25億8000万円)と報道。今季年俸1億4000万円から、大型契約が見込まれる。

 今後の正式申請について同統括本部長は「全然読めない」としたが、米球団への通知翌日から交渉がスタート。ピンストライプの名門がどんな決断を下すか、目が離せなくなってきた。

 ≪12年黒田&五十嵐、14年黒田&マー≫ヤンキースで同シーズンに日本投手2人が在籍したのは、12年の黒田博樹と五十嵐亮太。黒田はドジャースから移籍1年目で、日米を通じてキャリアハイの16勝。五十嵐は2試合に登板した。14年には黒田と田中将大(現楽天)がチームメートに。黒田は11勝を挙げ、翌年に古巣・広島に復帰。メジャー1年目の田中将は13勝を挙げた。この年は建山義紀もマイナー契約の招待選手でキャンプ参加し、傘下3Aで9試合に投げたが、メジャー登板はなかった。

 ▼DeNA・牧 今永さんの力を見せつけてきてほしい。(大リーグでの)投球が楽しみです。

おすすめテーマ

2023年11月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム