ソフトバンク・野村勇が今オフも「熱男塾」で打撃磨く 小久保監督も期待の強肩、俊足

2023年11月12日 06:00

野球

ソフトバンク・野村勇が今オフも「熱男塾」で打撃磨く 小久保監督も期待の強肩、俊足
スイングを入念に確認するソフトバンク・野村勇 Photo By スポニチ
 ソフトバンクの野村勇内野手(26)が11日、今オフも「熱男塾」に入塾する希望を明かした。野村は今年1月に元巨人の松田宣浩氏(40)の自主トレに参加した。松田氏は今季限りで現役を引退したが、自主トレは継続する予定。DeNA・宮崎、オリックス・頓宮と首位打者2人を輩出した自主トレで心技体を鍛える。この日は宮崎での秋季キャンプで課題の打撃向上に取り組んだ。
 課題の打撃向上には最高のメンバーがそろっている。ソフトバンク、巨人でプレーした松田氏が行ってきた自主トレ「熱男塾」。昨オフも参加して一緒に鍛えたDeNA・宮崎とオリックス・頓宮は今季の首位打者に輝いた。グループLINEで塾の“継続”を知ったという野村勇は「松田さんにお願いしました」と今オフの入塾も熱望した。

 野村勇は子連れのオールドルーキーとして入団した22年には10本塁打をマークし、1939年に鶴岡一人が記録した球団新人記録に並んだ。今季は腰の手術を受けて出遅れた影響もあり、50試合出場で打率・160、7打点、3本塁打と苦しんだ。12月には27歳の誕生日を迎え、年齢的には待ったなし。「首位打者が2人来るし、同じ右。(期間は)ちょっとしかないけど(打撃について)聞き放題なので」とセ・パ両リーグの首位打者の技術を吸収するつもりだ。

 盗塁王2度の周東にも匹敵する50メートル5秒8の俊足、遠投120メートルの強肩を備え、無限の可能性を秘める。身体能力の高さは、今秋キャンプで実施中の「ドライブライン・ベースボール」による身体能力の測定でも証明された。小久保監督が「今日の測定ではオリンピック選手(並み)と言ってた。何千人も測った中でも身体能力では7番目ぐらいと言っていた」と数値の高さに驚いたほどだ。

 五輪アスリート級の優れた瞬発系の能力を生かせば、レギュラー獲りも見えてくる。小久保監督は「あの肩と足はめちゃくちゃ魅力的。バッティングが伸びてくれれば、どこかで競争させたい」と期待を寄せている。今秋キャンプでは指揮官から守備を免除され、打撃に特化した練習を行っている。

 この日はスイング分析から導き出された打撃の修正ポイントも示され、体幹、下半身の動きを改善するドリルに取り組んだ。「凄く分かりやすかった。こんな感じなんだというのがあった」。この秋の宿題を「熱男塾」でも取り組み、来季の飛躍につなげる。 (森 寛一)

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