Honda 1年目の「強心臓の3番」小口が決勝打 高校&大学先輩の阪神・村上の活躍「刺激受ける」

2023年11月12日 21:57

野球

Honda 1年目の「強心臓の3番」小口が決勝打 高校&大学先輩の阪神・村上の活躍「刺激受ける」
<日鉄ステンレス・Honda>活躍した小口(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【社会人野球日本選手権大会1回戦   Honda2―0日鉄ステンレス ( 2023年11月12日    京セラD )】 Hondaが誇る「強心臓の3番」が試合を決めた。0―0で迎えた8回1死二、三塁。3番・小口仁太郎が右前に決勝打を放ち、接戦に事実上の終止符を打った。
 「この試合はワンチャンスしかないと思っていた。ここはもう自分が決めるしかないと思って打席に立ちました。(打った瞬間は)何が起きたか分からなくて頭が真っ白になりました」

 まだ入社1年目ながら、主軸の自覚は十分だ。カウント1―2から外角低めへのボール気味の136キロスライダーに食らいつき、右前へ運んだ。「公式戦だと、得点圏(打率)6割くらい打っています。(好機になるほど気持ちが)上がるものがあります」と自負する勝負強さを大舞台でも発揮し、チームの初戦突破に大きく貢献した。

 「とりあえずヒットが出ていなかったので“どんな形でもいいから1本ヒットが出たら雰囲気が変わる”とチームで話していた。あそこは、なんとか1本が出て良かったです」

 試合の流れを変えたのも、小口だった。6回2死二塁。三塁手前へのボテボテのゴロを放つと、一塁へ全力疾走。俊足を生かして内野安打とし、相手先発・畝章真からチーム初安打をマークした。スコアボードにともした「1」で、チーム全体を力強く鼓舞した。

 智弁学園(奈良)、東洋大で、ともに阪神・村上の2学年後輩。大学の寮は同部屋で、今も連絡を取り合う仲という。今季、日本一に大きく貢献した先輩右腕の飛躍には「やっぱり刺激を受けますよね」と言葉に実感がこもる。それも、そのはず。小口もまた来秋ドラフトでのプロ入りを目指す一人だからだ。1メートル85、83キロの大型外野手。持ち味は遠投120メートル、50メートル走5秒9を誇る抜群の身体能力と…「次は先輩方が打ってくれると思います」と言い放てる強心臓だ。

おすすめテーマ

2023年11月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム