DeNA・度会 キャンプ初日初球弾 逆風切り裂き推定115メートル 牧もビックリ「飛ばすし凄いなと」

2024年02月02日 05:30

野球

DeNA・度会 キャンプ初日初球弾 逆風切り裂き推定115メートル 牧もビックリ「飛ばすし凄いなと」
フリー打撃を行う度会(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 プロ野球の10球団(オリックスは2日、西武は6日に始動)は1日、宮崎、沖縄両県で春季キャンプをスタートさせた。DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21=ENEOS)はフリー打撃の初球を右翼席へ放り込むなど、3発の柵越えを披露。期待通りのパフォーマンスで、1000人のファンを沸かせた。
 初球だった。宜野湾の真夏のような青空に向け白球が勢いよく飛び出した。右翼フェンスを越え芝生席に着弾すると、1000人の観衆から拍手が起こった。度会が胸を張る。

 「結構(風が)アゲンストだったので入るとは思わなかったんですが、結果的に初球からホームランになった。ホームランはこだわりたいし、シャープに打てて良かった」

 持っている男はやはり違う。キャンプ初日。実戦感覚を重視し1カ所で実施した打撃練習で、即戦力スラッガーが魅せた。福本誠打撃投手の投じた真ん中高めをファーストスイングで柵越え。中堅方向から本塁方向に吹く約5メートルの風に負けない推定飛距離115メートルの放物線は、ドラフト1位による名刺代わりの「あいさつ弾」だ。30スイングで安打性は11で、柵越えは3発全てが右翼。自身は「6割、7割ぐらいの力」とニヤリと笑った。

 1月の新人合同自主トレでは特大の150メートル弾をマーク。ボールの下にバットをもぐり込ませ、打球を上げる天性の才能を持つ。元ヤクルトの父・博文氏からの教えを受け、幼少期から体全体で飛ばすことを意識した打撃練習を継続。その力は22年都市対抗野球で5試合4本塁打を放ち、「橋戸賞」を受賞したことで開花した。バットはヤクルト村上モデルの85センチ、900グラム。22年のセ・リーグ3冠王のことも意識し「打撃を皆さんに見てもらいたい」と豪語する男は有言実行した。

 実は、初球のフルスイングで軸足である左足のふくらはぎをつった。打撃練習前に取り組んだ低重心を意識するティー打撃と走塁練習で、下半身を中心に疲労があったためだ。

 「初球でつったっす。でももう治ったっす」。あっけらかんとした性格も魅力。一連の打球と動きを、同組で見届けた牧は「初めて生で打撃を見たけど凄く振れている。飛ばすし凄いなと思った」と絶賛。さらに、性格についても「度会はおしゃべりなんで、そのままやってもらいたい」と太鼓判を押した。

 初日でナイン、ファンの心をわしづかみにした。「まだ1日だけですけど、あとここでやれるのは24日ぐらい。うまくなれるし成長したい」。宜野湾に生じた「度会フィーバー」は、いきなり最高潮に達した。(大木 穂高)

 ▼巨人・真田裕貴スコアラー ヘッドの使い方が鋭くて、打球が落ちずに飛んでいく。警戒する打者。

 ▼広島・土生翔平スコアラー パンチ力があっていい打者。西川(広島からオリックスにFA移籍)に近い感じを受ける。

 ▼中日・井本直樹スコアラー 思った以上にコンパクト。そこまで振っている感じがないのに打球が飛ぶ。

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