ヤクルト・奥川 2年ぶり1軍Cではつらつ!復活へブルペンで24球 丁寧に投げて143キロ

2024年02月02日 05:30

野球

ヤクルト・奥川 2年ぶり1軍Cではつらつ!復活へブルペンで24球 丁寧に投げて143キロ
笑顔でノックを受ける奥川(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 野球を楽しんでいた。2年ぶりに1軍キャンプに参加するヤクルト・奥川の充実感とやる気が、表情からにじみ出た。ただ、ブルペンに入ると高揚感を抑えながら冷静に自分の感覚と向き合った。
 「しっかりボールをはじく感覚だったりバランスを意識して、飛ばしすぎないように」

 まずは捕手が立った状態で肩慣らし。そこから捕手が膝をついて中腰になった。体の使い方を確認しながら、丁寧に24球投げた。「スピードを出し過ぎず、遅過ぎないように。140キロ前後と思って」。目の前には投球データが表示されるタブレットが置かれ、一球ごとに自身の感覚と実際の球速をすり合わせた。最速は143キロで「良かったと思います」と笑顔でうなずいた。

 「2年間ずっと2軍で練習していた。2年目に初めて浦添(1軍)に呼んでもらった時の気持ちと似ている気がする。この楽しい気持ちで頑張りたい」

 3年前はワクワク感を抱いて先輩に交じって汗を流し、シーズンでは自己最多の9勝を挙げて、20年ぶりの日本一に大きく貢献。その後はケガに苦しんだが、再起を期して沖縄に戻ってきた。今後は打撃投手や実戦登板から逆算して強度を上げていくが、高津監督は「指にかかった球は良い回転で良い勢いだった」と目を細めた。

 故郷・石川県に甚大な被害をもたらした能登半島地震の発生から、1日でちょうど1カ月。「投げられなかった期間も温かいご声援を石川の皆さんから頂いていた。今度は自分が良いニュースを届けられるように」。地元の期待に応えるための一歩を踏み出した。(重光 晋太郎)

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