巨人ドラ1・西舘、モテモテ初ブルペン 異例の捕手3人リレーで球受けた 阿部監督は先発起用明言

2024年02月02日 05:30

野球

巨人ドラ1・西舘、モテモテ初ブルペン 異例の捕手3人リレーで球受けた 阿部監督は先発起用明言
ブルペンで投げ込む西舘(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 巨人のドラフト1位・西舘勇陽投手(21=中大)が1日、宮崎キャンプ初日からブルペン入りした。常時クイックで投げ込む最速155キロ右腕の投球に注目が集まる中で、1軍スタートの捕手3人が集結し全26球を交代で捕球。気後れすることのない堂々とした姿に、阿部慎之助新監督(44)は先発での起用を明言した。
 キャンプ初日の雰囲気にのまれることなく、西舘は落ち着きはらっていた。首脳陣やOBら関係者、多くの報道陣とファンが注目。ブルペン入りした15人で大トリの登場となったが、初球に投じたのはカーブだった。「自分のペースで。あまり力は入れないで、バランスだけ意識した」と中大時代からの調整法をぶれることなく、継続した。

 珍しい光景は、チーム内における注目度の高さの象徴だった。岸田が14球受けると、大城卓にバトンタッチし8球。最後は山瀬が4球を受けた。全26球の投球練習で1軍スタートの捕手3人が集結。最速155キロ右腕は「あまり気にならなかった。プロの捕手なので投げやすかった」と淡々と投げ込んだ。

 心配も杞憂(きゆう)に終わった。阿部監督はブルペン入り前に「あんな異様な雰囲気で投げるの初めてだろうから飛ばさないように」と助言。言わずと知れた人気球団。指揮官自身もドラフト1位ならではの重圧を知る。

 だからこそ、投球中も「俺が後ろで仁王立ちしたらむちゃするだろうし、どっかに逃げた」と横からそっと見守った。一方の西舘は気後れすることなく、堂々とした投球。「格好良いね。あのスーパークイック」とうなり、続けて「先発で行くよ。大きくね、(ドジャースの)大谷君みたいになってほしい」と先発起用を明言した。

 花巻東の先輩であり、憧れのドジャース・大谷と同じ背番号17のユニホームでの初練習。それでも「自分のことに集中してやっていければ」と気負うことはない。新人合同自主トレや1軍合同自主トレでも自分のペースを貫き、キャンプ初日のアピールに大成功だ。

 明言された先発についても「ポジションはどこでも、1年間1軍に帯同するのが目標だった。そこに向けて調整を頑張っていきたい」と冷静沈着。早くも大物の空気を漂わせた。 (小野寺 大)

 ▼岸田 変化球も真っすぐもバランスよく投げている。しっかりとコントロールできているなという印象。

 ▼大城卓 クイックがやっぱり速い。切れもあるな、という感じです。

 ▼山瀬 カットボール、めちゃめちゃいいなと思いました。クイックであの球威はなかなかいない。走者なしで1.1秒で投げる投手は多分いないと思います。

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