阪神・佐藤輝 新打法で開眼宣言!「バッティングが分かってきた」 柵越え5発に岡田監督も「良かったよ」

2024年02月02日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 新打法で開眼宣言!「バッティングが分かってきた」 柵越え5発に岡田監督も「良かったよ」
カメラに向かってピースする阪神・佐藤輝(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 球団初のセ・リーグ連覇に向けて沖縄県宜野座村でキャンプ初日を迎えた阪神は、1日の沖縄では最多の観衆2500人を集め、4年目の佐藤輝明内野手(24)は新打法で臨んだフリー打撃で、77スイングで柵越え5本を放った。このオフ、米シアトルの施設「ドライブライン」で初めて行った自主トレの成果を実感。打撃の開眼宣言も飛び出した。
 最高気温が25度に達し、夏日となった宜野座で佐藤輝が激アツの姿を披露した。午後の屋外フリー打撃で77スイングし、豪快に5発の柵越え。心地よさそうに汗を拭うその表情には、確かな手応えがにじんだ。

 「このオフで結構、バッティングを変えたというか、だんだんバッティングが分かってきたのが実感できた。それをしっかりキャンプで試してやっていく。今日は良かった」

 佐藤輝にとって、昨年12月下旬からの1カ月強は「進化」のための時間だった。ハワイでの優勝旅行を一足先に切り上げ、米シアトルの最先端野球トレーニング施設「ドライブライン」に入門。大物大リーガーも集う“道場”で、同じ右投げ左打ちのスラッガーであるフレディ・フリーマン(34=ドジャース)、ブライス・ハーパー(31=フィリーズ)を参考にしながら、打撃フォームを改新した。

 やや前傾気味の姿勢で、無駄な動きを省いたスイングから繰り出される快打に岡田監督も「今日、良かったよ。そんな悪なかったよ、今日な」と評価した。

 「力の伝える方向、体を回す方向、そういうのがちょっとずつ(分かってきた)。いい時はこうなっていて、悪い時はこうなっている、というのもそう。だんだん理解できてきていると思う」

 4年目のキャンプ、その初日に早くも「開眼宣言」が飛び出した。「大丈夫だと思う」と締めた佐藤輝。自主トレ中から、米国で学んだ数々の打撃ドリルを丹念に行い、肩の開きを遅らせ、体を「縦に回す」スイングを染みこませてきた。鍛錬の日々が結実しつつある。「今までとはちょっと違う感じで(練習を)やっている」。覚醒の瞬間は近い。

 「昨年は声出し(OK)でした?(ファンの大声援は)今年からじゃないですか。暑かった!」

 過去3度の「2・1」はコロナ禍でファンの見学には制限があり、プロで初めて迎える制限なしの球春。ウオーミングアップ前には、昨年の日本一を受けてサブグラウンド付近からメイングラウンドまで続く道を全員でパレードし、喝采を浴びた。平日のキャンプ初日では「藤浪フィーバー」に沸いた13年の3600人以来の多さとなる2500人の観衆。快晴予報のきょう2日からの週末は、さらに増えるだろう。暑く、そして熱い南国の主役は、間違いなく佐藤輝だ。(八木 勇磨)

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