【虎番リポート】救援陣が昨季無念の離脱ケラーと沖縄で祝杯 巨人移籍の元同僚に岩崎が“らしい”エールも

2024年02月17日 05:15

野球

【虎番リポート】救援陣が昨季無念の離脱ケラーと沖縄で祝杯 巨人移籍の元同僚に岩崎が“らしい”エールも
沖縄でケラー(右手前から3人目)と食事会を開いた阪神ブルペン陣(提供写真) Photo By 提供写真
 Vメンバーの“ラストピース”を笑顔で迎えた。キャンプ休日だった15日、沖縄・北谷町の豚しゃぶ店に阪神・岩崎、岩貞、加治屋らブルペン陣9人が集結。ただ、主役は他にいた。
 テーブルの真ん中に招かれたのは、昨年までの同僚で、今季から巨人に加わったカイル・ケラー。「KK」の愛称で慕われた助っ人との特別な再会を記すには、突然の「別れ」について触れなければならない。

 昨季、来日2年目でブルペンの一角として開幕からフル回転していたケラーが米国へ緊急帰国したのは8月。後に自身のインスタグラムで明かしたように、家族の医療的な緊急事態が理由だった。その後、チームは18年ぶりのリーグ制覇を達成。甲子園での胴上げでは、再来日がかなわなかったケラーの背番号「42」のユニホームをビーズリーが掲げていた。

 15日の夜は、約6カ月ぶりの再会。同日に巨人が宮崎から沖縄入りするのを知った岩崎が、栗山正貴通訳を通して食事会を打診するとケラーは「もちろん!」と即答した。岩崎、岩貞、加治屋、島本、石井、浜地、湯浅、及川に加えてファームで多くの時間をともにした岩田も2軍キャンプから参加。乾杯前にケラーは「一言いいかな」と立ち上がった。

 「昨年はああいう形で抜けてしまって本当に申し訳ない。今日はありがとう!」

 ブルペンで支え合ってきた仲間たちとの沖縄での祝杯は、ケラーの阪神ナインとして最後の“仕事”でもあった。会の途中、ケラーは古巣への愛着も口にした。「巨人からは(阪神時代と同じ)背番号42も提示されたが“それは阪神の番号だから”と断ったんだ」

 今季は「伝統の一戦」を戦う宿敵同士になる。幹事の岩崎は「ああいう形で会えなくなってしまったので。開幕前に会えて良かった」と振り返るとともに“らしい”エールも送ったという。「(試合中に)俺たちがブルペンにいる時はKKを応援するけど、投げ終わってベンチにいる時にマウンドにいたらヤジるからな、と」

 無念の離脱という助っ人の苦い記憶は「沖縄での祝杯」に上書きされた。(遠藤 礼)

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