夏の甲子園 声出し応援復活2年目 声援に押されて…高まる緊迫感「緊張の夏」本番

2024年08月20日 08:00

野球

夏の甲子園 声出し応援復活2年目 声援に押されて…高まる緊迫感「緊張の夏」本番
敗れた大社ナインに万雷の拍手が送られる(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 夏の甲子園は、コロナ下の制限がなくなり、声出し応援が復活して2年目。スタンドはにぎやかで、19日のスポニチ本紙&アネックスで特集した記事が面白かった。今夏は西日本短大付(福岡)の「にしたんクリニック」、「キレキレダンス」の滋賀学園など各校応援団のパフォーマンスがSNSで爆発的な人気を得ているそうだ。
 13年に1年間、アマチュア野球を担当した記者は、同年選抜を制した浦和学院(埼玉)の「浦学サンバ」、「浦学マーチ」を今でも時々口ずさむ。その年はNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」が放送された。夏の甲子園で準優勝した延岡学園(宮崎)がアルプスで奏でた「あまちゃん」のテーマが、大会後もずっと頭から離れなかった。

 応援は選手の耳に届き、プロ入り後も大切な思い出になっているようだ。6月28日のロッテ―オリックス戦(ZOZOマリン)では、「美爆音」で有名な習志野吹奏楽部が来場した。降りしきる雨の中、楽器を濡らしながら気迫の演奏でロッテを後押し。浦和学院のエースだった小島は5勝目を挙げ「習志野高校野球部の一員になれた」と笑った。左腕にとっても名物の「レッツゴー習志野」は高校時代から知る名曲だった。

 1927年の8月13日、日本で初めて公共の電波でスポーツの生中継が行われたそうだ。それが夏の甲子園だった。現NHK大阪放送局がラジオで実況。テレビのない時代に、初めて「声」で試合展開を伝えた。コロナ下では制限されたが、甲子園のスタンドにも応援の「声」は不可欠だと思う。勝負どころで声援にあおられて、打者と投手の間で緊迫感が高まっていく。蚊取り線香のCMじゃないけど…、「緊張の夏」本番だ。(記者コラム・神田 佑)

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