【甲子園】青森山田・関 6回無失点救援で初4強入り「チームの歴史をまだまだ塗り替えたい」

2024年08月20日 05:00

野球

【甲子園】青森山田・関 6回無失点救援で初4強入り「チームの歴史をまだまだ塗り替えたい」
<青森山田・滋賀学園>準決勝進出を決め、ガッツポーズで雄たけびを上げる青森山田・関(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権第12日・準々決勝   青森山田1―0滋賀学園 ( 2024年8月19日    甲子園 )】 歴史を変えた瞬間、何度も吠えた。プロ注目の最速152キロ右腕・青森山田の関浩一郎(3年)が、4回から2番手として6イニングを6安打無失点。1―0勝利で今春選抜8強も超え、春夏通じて初の4強入り。「春の悔しさを胸にここまでやってきた。歴史を塗り替えるその主役にもなれましたね」と笑顔で整列に加わった。
 今大会初めて、リミッターを解除した。0―0の7回2死二塁、3安打だった1番・多胡大将(3年)に「ここで打たれたら負ける。今までで一番集中しました」とスイッチを入れた。7球目の高め142キロの直球で一邪飛。3球目に今大会自己最速の147キロを計測するなど、7球中6球の直球勝負でピンチを脱した。

 打者25人に三振は3つのみ。仲間を信じ打たせて取った。野球は一人でやるものじゃない。中学時代の青森戸山シニアで学んだ野球観だ。同期がわずか4人で、投手以外もほとんどのポジションを守った。「野手の気持ちも分かったし、どういう投球が守りやすいのかも考えるようになった」。仲間が失策しても下を向くことはやめ、笑顔を貫くことを誓った。この日も5回に三塁手・菊池伊真(2年)が失策も「抑えるから大丈夫」と声をかけた。中学時代は負けることの方が多かったが「勝ち負け以上に、野球ができる楽しさみたいなことを学びました」と振り返った。

 次戦は選抜初戦で4―3で勝利した京都国際と再戦が決まった。22年の仙台育英(宮城)に続く、東北勢2度目の全国制覇にあと2勝。「チームの歴史をまだまだ塗り替えたい」。エースは仲間を信じて投げ続ける。(村井 樹)

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