【甲子園】関東第一の遊撃手・市川が見せた鮮やかバックトスの裏に「0歩目」

2024年08月20日 05:00

野球

【甲子園】関東第一の遊撃手・市川が見せた鮮やかバックトスの裏に「0歩目」
<東海大相模・関東第一>2回、バックトスで併殺を奪う関東第一・市川(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権第12日・準々決勝   関東第一2―1東海大相模 ( 2024年8月19日    甲子園 )】 【光る君の光プレー】好守連発の一戦で、関東第一の遊撃手・市川歩(3年)が見せたバックトスがひときわ輝いた。派手なプレーの裏には、チーム一の守備力を支えるこだわりの「0歩目」という存在があった。
 「キャッチャーのサインは全部見ています。それで重心とかをずらしていて、自分の中ではそれが0歩目だと思っています」。2回1死一塁、カウント1―1、捕手のサインは外角チェンジアップだった。「右打者だったが流し打ちはしない、引っ張っても三遊間までは引っ張れないと思った」と左足に重心をかけた。予測通り、打球は中堅方向へ。二塁ベース後方で捕球し「上から投げるとゲッツーが間に合わない」と判断して二塁方向を向いたまま二塁手・小島想生(そお=3年)へバックトス。併殺プレー完成につなげた。

 今大会は全3試合フル出場で打率.091も「自分にとって守備は命です。打てなくても守備のおかげで試合に出ているので守備は命」。自身の存在意義を詰め込んだ鮮やかなプレーだった。 (村井 樹)

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