【甲子園】滋賀学園・岩井天史「少しは恩返しできたかな」 離れて暮らす両親に甲子園で見せた成長

2024年08月20日 04:45

野球

【甲子園】滋賀学園・岩井天史「少しは恩返しできたかな」 離れて暮らす両親に甲子園で見せた成長
<青森山田・滋賀学園>8回、安打を放った滋賀学園・岩井(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権第12日 準々決勝   滋賀学園0ー1青森山田 ( 2024年8月19日    甲子園 )】 【君に金メダル】成長した姿を、甲子園で、両親に見てもらうべく、滋賀学園の岩井天史は親元を離れて踏ん張ってきた。高校選択時の絶対条件は「寮生活ができる学校」。自らの意思で、地元の愛知を離れた。「寮生活で両親に恩返しができずにいたけど、甲子園で少しは恩返しできたかな」。最初で最後の甲子園で4試合連続安打。準々決勝でも2安打を放ち「やり残したことは一切ない」と涙はなかった。
 5歳で硬式球を難なく投げ、父・天伸(たかのぶ)さん(46)は「これでプロになれないのなら誰がなれるの?」と思った。自宅車庫は、車3台分のうち2台分を打撃練習スペースに改造。野球を始めた頃は、バレーボール経験者の父に「野球やったことないじゃん」と反抗したこともある。そのときは、現在、名城大エースとしてプロ注目投手の兄・天斗(たかと)が「父ちゃんの言うこと聞いとけ」と諭してくれた。

 「毎日練習に付き合ってくれ、甲子園で結果を出さないといけないと思っていました」

 プロ注目ながら、卒業後は大学進学を希望する。「プロに入ってからが恩返しの始まり。4年後にドラフト1位で行きたい」。両親に感謝を示すためなら、これからも踏ん張れる。 (河合 洋介)

 ◇岩井 天史(いわい・てんすけ)2006年(平18)4月12日生まれ、愛知県岡崎市出身の18歳。小1から岡崎葵ボーイズで野球を始めて遊撃手など。中学は豊田リトルシニアに所属。滋賀学園では1年春から背番号13でベンチ入りし、1年秋から背番号6。50メートル走5秒9、遠投120メートル。1メートル84、75キロ。右投げ左打ち。

おすすめテーマ

野球の2024年08月20日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム