菊池雄星 味方が4失策も6回途中3失点「長打だけを防ごう」指揮官は吉田正尚との日本人対決避け継投決断

2024年08月20日 14:45

野球

菊池雄星 味方が4失策も6回途中3失点「長打だけを防ごう」指揮官は吉田正尚との日本人対決避け継投決断
レッドソックス戦で力投するアストロズ・菊池雄星(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   アストロズ5―4レッドソックス ( 2024年8月19日    ヒューストン )】 アストロズの菊池雄星投手(33)が19日(日本時間20日)、本拠でのレッドソックス戦に今季7勝目をかけて先発。移籍後3戦2勝負けなしと好調の左腕は、初回に先頭打者弾を被弾するなど2失点したが、その後は5回2死まで粘りの投球。2番手投手が代打の吉田正尚外野手(31)に2ランを被弾し、5回2/3を6安打3失点(自責1)で降板した。チームはサヨナラ勝ちを収め、菊池の黒星はなくなった。
 試合後、菊池は「(4個の)エラーもありましたけど、長打だけを防ごうとやった結果がダブルプレーを取れたりとかできたと思います」と振り返った。

 ジョー・イスパーダ監督は「彼が6回を投げてくれれば良かったが、守備のパフォーマンスがベストではなかった。彼は素晴らしい投球を見せ、チームに勝つチャンスを与えてくれた。それが良いチームというものだ」と4失策と守備陣が不安定な中でも粘りの投球を見せた菊池を称えていた。また、菊池が降板した直後に吉田に一発を浴びたことについて、指揮官は吉田が代打に送られてくるのは知った上で菊池を降板させたと説明。「難しい決断ではなかった」とし「投球はゾーンから高めに外れていたが、吉田がうまくスイングした。彼に敬意を表する」と打った吉田を称えた。

 菊池は先頭のデュランに初球の外角速球を反対方向の左翼席へ被弾。さらに連打を浴び2死一、二塁から味方の適時失策で2点目を失うなど、初回だけで27球を要する苦しい投球となった。

 2回は1死後に遊撃ペーニャの失策で走者を背負ったが、2死後に捕手のカラティニが盗塁を狙ったラファエラを刺し、結果的に3人で相手の攻撃を打ち切った。3回は先頭に四球を与えたが、3番レフスナイダーを三ゴロ併殺打に仕留めるなど無失点で切り抜けた。4回も先頭から連打を浴びたが、7番カサスを見逃し三振に仕留めると、8番ウォンは二ゴロ併殺打に仕留め、毎回走者を許しながらも粘りの投球を続けた。

 味方が4回に2点を奪って同点とした5回は、2死後に捕手カラティニの失策と安打で一、三塁のピンチ。それでも最後はディバースを遊ゴロに打ち取ってここも追加点を与えなかった。

 6回は先頭の二塁へのゴロを二塁アルテューベが悪送球でこの試合4度目の先頭打者が出塁。それでもジャンセンを空振り三振、カサスを見逃し三振に仕留めて2死を奪ったところで降板を告げられた。マウンドを降りる際には地元ファンから大きな拍手が送られた。しかし、2番手のスコットが代打・吉田に左越えに2ランを浴び、菊池に負け投手の権利が発生した。

 再び2点ビハインドとなった打線は終盤に奮起し、6回に1点を返すと、8回同点に追いついた。

 トレード期限の7月末にブルージェイズからアストロズに移籍した菊池は、前回登板13日のレイズ戦は5回2/3を3安打1失点、5奪三振と試合をつくり今季6勝目。ア・リーグ西地区首位を走るチームの力となっている。

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